厳重体制が敷かれることは、26日に現地ホテルで行われた直前会見で谷川貞治イベントプロデューサーが明らかにしたもの。2005年11月に行った韓国大会では日本から2、3人のレフェリー陣で運営したが、今大会には日本から以前の10倍となる20人以上の審判団が駆けつけるという。
厳戒態勢で再発防止に取り組むことになった秋山みそぎマッチ。昨年大みそかに秋山が桜庭和志戦でスキンクリームを使い無期限出場停止になったことを受けてのものだが、この“秋山シフト”ならぬ“ヌルヌル調査隊”の投入は異例中の異例。しかも「中には汗とローションの酸いも甘いもかみわけた“兵”もいると聞いてます」(HERO'S関係者)というから驚くばかりだ。
とはいえ、異例となる20人以上の審判団投入は決して秋山に再犯の怖れがあるからではない。すべては汚名返上のためにほかならないのだ。
谷川EPによれば「せっかく対戦相手に強敵を選んだのだから、今回はそういう面でもクリーンにやることが秋山選手にとっても大事なことですので」。つまり“ヌルヌルショック”をいまだぬぐえない様子の秋山に抜かりない管理体制の下、万全の体制でファンに信頼回復してもらおうというわけだ。
「ただ、秋山クンの顔を見ると、まだハラが決まっていない気がします。サップみたいなことにならなきゃいいけど…。まあ、あんなことしたら大みそかはないですけどね」とは谷川EP。
いよいよカムバックする秋山は“ヌメリ取り”に成功し、きっちり騒動を清算できるか、本番の激闘に期待したい。