「まずは『東京の外れ』というところが一番大きいでしょう。華やかなイメージのある東京23区ですが、その外周を取り巻く区は埼玉や千葉に隣接している。つまり東京都内ではあるものの、絶妙な『田舎感』がある。そこにマスコミ関係者は、異常に高い期待値を持ってしまうのでしょう。同じように“外れ”にあるのは東京都江戸川区小岩、足立区竹ノ塚、町田市です。どれも東京の外れ、「都境」(とざかい)です」(業界関係者)
だが、それであれば、その区・市のどこでもいいという気がしてくるが……。
「ちなみに先述の江戸川区小岩は、かつては多くの工場が立ち並び、24時間稼働する職場も存在。キャバレーなども多く出店し、一大繁華街を築いていました。しかしその姿はありません。同じく赤羽も以前は歓楽街もあり、猥雑な雰囲気がありましたが、その面影はありません。つまり、どちらも少し寂れた『場末』感があり、そこに流れつく人々も、人生に深みがある、面白いキャラクターの人が集まってくるんです」(都内在住のライター)
これが2つ目の理由なら、では3つ目の理由とは?
「やはり超人気番組『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)の影響は大きいと思います。ちなみに12日放送の視聴率は8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)。この日の『news zero』(同系)が8.1%ということで、その前の時間帯の『zero』より見られているという逆転現象が起きていますが、いずれにしてもこの『夜ふかし』が赤羽の知名度を大きくしたと言ってもいいでしょう」(最初の業界関係者)
だが、『夜ふかし』は相当数に取材した結果、あれだけ面白い人物に話を聞けているようだ。他の番組が中途半端に行っても、難しいということだけは付け加えておきたい。