search
とじる
トップ > スポーツ > メジャーリーグ極秘情報 レイズ・岩村編

メジャーリーグ極秘情報 レイズ・岩村編

 DL(故障者リスト)入りしていたタンパベイ・レイズの岩村明憲が7日(日本時間8日)のマリナーズ戦からチームに同行。故障当初は今季絶望といわれていただけに、驚異の回復力と表現していいだろう。

 6月に左ヒザの手術を受けて故障者リスト入りした岩村。わずか1か月後の7月27日には練習を再開。ランニングから始まり守備、打撃と着実にステップアップし、8月4日には左ヒザに補助具を装着した状態ではあるが、本格的な練習を再開するまでになった。
 岩村本人も己の回復力には感嘆したようで、取材陣に「確実に回復している。もう、打つ方は問題ない。あとは実践的な急に止まったりする動きがどこまでこなせるか、です。それが出来るようになれば、完璧」と、語っていた。
 06年11月、ポスティングによる移籍でヤクルトからデビルレイズ(当時)に移籍。3年契約を結び、大リーグ初年度の07年は1番打者としてレギュラーを確保した。
 「岩村は負けず嫌いな性格が功を奏した格好です。正直言って、バッティングセンスはありますが、日本的で力強さはない。大リーグでは通用しないと、ヤクルトのチームメートからも冷やかでした。それを、伝え聞いた岩村が発奮したのです」と語るのは、ヤクルトOB。

 ヤクルト時代の03年頃から、岩村は「唯我独尊状態で、“おれ様”色が強くなった」と、担当記者が話すようにチームでは浮いた存在になったようだ。もはや、日本でプレーをしても意味がない…と本人も感じていたようで、03年以降は「大リーグに高く買って貰うためにアベレージを残したようだ」(前出・担当記者)という見方が専らだ。
 結局、レイズに移籍しても性格の改善は見込めず、チームメートとコミュニケーションが取れたのは初年度だけ。「2年目の08年以降は、“俺が一番。後は雑魚”のようなスタイルになり、誰もまともに付き合わなくなった」と、現地で取材する大リーグ担当。どこにも書かれていないが、岩村の印象は決して良くないのだ。
 そんな中での契約最終年。ケガという不運なアクシデントが彼に襲い、今季絶望とまで一時、報じられた。岩村にとっては「日本に帰るしか選択肢はないのか」と志半ばでの、リタイアを恨んでいたようだが、あるキッカケが本人を奮い立たせたという。
 「チームメートから、これで、厄病神が消えた。チームのムードが良くなった、との噂話を耳にして“何クソ。絶対に復帰してチームメートを服従させてやる”と、今季中での復帰を目指し、リハビリに励んだ」(前出・大リーグ担当記者)
 今年、行われたWBCでも活躍したように、岩村はいい意味で「おれ様」を前面に出せる数少ない侍気質がある。米国でもそんな自身のスタイルを崩さずにプレー出来るというのは、高い評価を得てもいいはず。
 だが、やはり「米国人と日本人」ではどうしても日本人は“格下”扱いにされ、彼のスタイルは評価されない。
 「来季、レイズに残れるかは微妙な情勢です。打率にしても、2割7分〜2割8分では、厳しい。故障する前は8番を打っていた事からもチームとしての考え方が分かる。恐らく、岩村も放出されるのでは、という思いはあるでしょう」(前出・大リーグ担当記者)
 今は一日でも早い復帰を目指し、リハビリに励んでいる侍は、来季も異国の地で戦うことが出来るのであろうか。

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ