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2016年プロ野球キャンプ情報「混セとパ1強5弱」説は本当か?(DeNA編)

 2月7日、DeNAベイスターズは初の紅白戦を行った。しかし、アレックス・ラミレス監督(41)は試合後、多くを語ろうとはしなかった。ラミレス監督が挙げるチーム再建策は、主に2つ。1つはセンターラインの強化だが、就任直後から再三繰り返してきたのは、バッテリーに徹底したインコース攻めである。初の紅白戦で、ラミレス監督はベンチから配球サインを出した。全てではないが、これには正捕手候補の嶺井、黒羽根、高城、そして、新人の戸柱もショックを受けたはずだ。本当に力のある者を、ダメ出しされて這い上がってきた者を使うつもりなのだろう。

 ラミレス構想もこのキャンプで見えてきた。
 11日の紅白戦では、梶谷隆幸を「2番中堅」で使っている。昨季まで3番右翼で使われることが多かったが、攻撃的2番打者とし、強化ポイントのセンターラインの一角も託すつもりなのだろう。その梶谷も攻守の中心選手の自覚からか、体が一回り大きくなっていた。オフの間、相当体を鍛えていたと思われる。
 昨季2割7分5厘だった梶谷が『2番』で打率3割を超えてくれば、主砲・筒香の打点も増えてくる。筒香の前後はロペス、新加入のロマックで固めるとすれば、DeNA打線は脅威である。また、紅白戦2試合で頭角を表しつつある若手が2人いた。1人は11日紅白戦で『1番二塁』に入った山下幸輝である。バットが振れており、打球に勢いがあった。同様に、守備、代走で存在感を見せてくれそうなのが渡邊雄貴だ。梶谷の中堅コンバートによって、右翼は荒波、関根、松本らで争われるものと思われるが、渡邊は動きが軽快で、守備範囲も広い。紅組の『2番中堅』(11日)で出場し、快心の一打こそなかったが、一塁ベースまで走るスピードはチームでもトップクラスである。3年目の関根大気ともタイプが重なるが、関根は左打者、渡邊は右打者。打撃力は関根のほうが上だが、紅白戦で使ったということは、ラミレス監督も育ててみたいと一目置いているのだろう。

 センターラインだが、固定するに越したことはない。おそらく、二塁手は実績のある石川雄洋が任されるだろう。遊撃手のほうだが、守備能力では新人の柴田竜拓(3位)がいちばん巧い。昨季102試合に出た倉本寿彦、81試合出場の白崎浩之、山崎憲晴などもいるが、彼らは守備で味方投手の足を引っ張る場面も少なくなかった。打撃力に関しては4人ともイマイチ。守備力で柴田がレギュラーに一歩リードとも言えるが、バットの振れている山下もショートでノックを受けるときがあったので、ここだけは“日替わり”になる可能性も高い。
 三塁を守る予定の新外国人のロマックだが、低めを捉えるのが巧かった。フルスイングしても、後ろ足にしっかり体重が残っているので変化球にも対応できるだろう。

 投手陣だが、昨季の新人王・山崎康晃が自身にブレーキを掛けているような調整をしていた。昨年は先発候補としてプロ生活をスタートさせ、オープン戦が始まったころ、大学時代に経験した救援にまわった。キャンプ序盤にも関わらず、100球前後を投げ続けていたが、今年は走り込み中心の練習で、捕手を座らせての投げ込みを見せたのは2月9日だった。飛ばしすぎないマイペース調整を許したのは、首脳陣も“大人扱い”しているからだろう。2月9日になっての初投球は明らかに遅い。しかし、同日の約40球の投げ込みだが、カーブ、スライダー、ツーシーム系の落ちる変化球も織り交ぜていた。いきなり、変化球を投げてきたということは「肩はできている」わけだ。この山崎がしっかり投げてくれれば、先発陣が多少弱くても逃げ切れる。ラミレス監督は山口俊の開幕投手を予告している。先発ローテーションには新人の今永昇太も加わってくるはず。中畑時代に筒香、梶谷が頭角を表した。ラミレス監督のもとで新たに山下、渡邊、柴田、今永が結果を出せば、Aクラス争いは確実なのだが…。

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