私がキャバクラで働きたいと思った理由は年上の男性と出会いたかったから。普通に生活してるとなかなか年上の人と会う機会がない。私は今、大学生でサークルの飲み会にも何度か参加したんだけど、同年代の男の子達ってただ騒ぎたいだけで本当に幼い子が多いんだよね。話していても楽しくないというか、新鮮味がない。やっぱり自分よりも多くのことを経験していて、私の知らないことを話してくれる男性が魅力的。
年上の男性なら、悩み事とかに人生の先輩としてアドバイスしてくれそうだし、向こうも頼られることを望んいるに違いない。それにキャバクラに来る人って経済力もありそうでしょう。愛があればお金はいらないって10代の頃は思ったりもしたけれど、やっぱりお金は大切。年下や同年代の男の子だと、お金のかかりそうなデートスポットに行きづらい。でも年上の稼いでる男性ならば、そういうことに気を使わずに色々な所に行くことができるし、おいしいものも食べさせてくれそう。
キャバ嬢は客をお金でしか見ていないなんて言うけど、私はお金持ちで落ち着いた人がいたら付き合いたいって思ってる。だって今まで付き合った男は、ろくな人がいなかったからね。デートへ行っても店員にだけ態度が大きかったり、1円単位まで割り勘しようとしたり、マザコンの男もいたな。あと私が一番嫌なのは、食事に行ったときにずっとオドオドして店員を呼ぶことができない人。その点、1人でキャバクラに来るような人はきっと堂々としているに違いない。
もちろん私も年上の男性から好かれる自信はあるよ。私は男性の話に対して鋭い意見なんて言ったりしないし、うんうんと相槌できる。きっと相槌を一生懸命してたら男の人は、私のことを好きになってくれるに違いないからね。ナンバー1のキャバ嬢になれなくてもいい。元々オンリー1の愛されキャバ嬢になる予定。まだ始めたばかりだけど、良い感じの年上男性と出会えたらいいな。
(取材/構成・篠田エレナ)