中学3年で日の丸を背負い、以後人生のすべてをサッカーに捧げてきたと思われた澤だが、01年に米プロリーグのアトランタ・ビートに入団後、J氏と出会った。
当時、J氏は米政府環境保護局の捜査官として勤務しながら同チームのスカウトもしていて、澤のプレーを非常に高く評価していたという。
フレンドリーな性格の澤にひかれたJ氏は澤をデートに誘い、デートを重ねるうちに交際に発展。同年末にJ氏が来日した際、澤から家族や当時の代表メンバー、さらには今大会でもなでしこを率いた佐々木則夫監督も紹介されたというだけに、澤は真剣に結婚も考えていたようだ。
3年半ほど同棲生活を送り、米プロリーグがなくなり、J氏がほかの都市への就職の話が浮上。その際、澤は「私はサッカーをやめてあなたと結婚する」と“結婚宣言”。しかし、J氏は「それは絶対にダメだ」と説得し。話し合いの結果、澤は日本リーグに戻ってプレーを続けることになり、それぞれ別々の道を歩んだという。
J氏は澤と別れた翌年に別の女性と結婚したが同誌に対して「恋人としての彼女は、最高でした」と振り返っている。
「澤が初めて代表入りを果たしたころに両親が離婚しただけに、幸せな結婚生活に人一倍あこがれを抱いていたようだ。しかし、母親の反対もあり結婚を断念したようだ」(サッカー担当記者)
とはいえ、J氏の見事な“アシスト”なしではなでしこの世界一はなかったはずだ。