同校によると、2年生と1年生の野球部員2人が1月31日と2月1日の練習後、2年生の尿をジュースの紙パックやカップラーメンに入れて、それぞれ別の1年生に飲ませた。
飲まされた2人の1年生は、いずれも液体を飲んだ後、異物が入っていることに気付いて吐き出して、健康被害は確認されていない。
2月27日、学校宛てに匿名のメールが届いたため、調査したところ、事実と確認された。飲ませた2人の部員は、「悪ふざけでやってしまった」と話しているという。
この事態を受けて、同校は県高野連に報告。野球部は同28日から部活動を自粛し、3月21日に開幕する春季四国地区高等学校野球愛媛県大会・東予地区予選への出場を辞退した。
奥定正雄教頭は「教育現場で人格を否定する行為が起こってしまい、大変遺憾。本当に申し訳ありません」とコメントしている。
同校野球部は昨年9月に開催された秋季四国地区高等学校野球愛媛県大会・東予地区予選では、代表決定戦で敗れている。
野球部OBには、かつて阪神、西武、広島で投手として活躍し、通算87勝(115敗)を挙げ、現在はドミニカのカープアカデミーで指導者を務める古沢憲司がいる。
現新居浜市長の石川勝行氏、前市長の佐々木龍氏も同校のOBだ。
尿を飲ませるなど、あまりにもやることが悪質だ。「悪ふざけだった」で、すまされるような行為ではないだろう。
(蔵元英二)
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