自身の芸人人生を書いた自著「一発屋芸人の不本意な日常」(朝日新聞出版)発売を記念して行われた同イベントの前に、囲み取材を行った山田ルイ53世。娘の話になるとすっかり父の顔で、「今のところ『髭男爵』という存在は知っているみたいです。それとすごい似ているなというくらいの認識なんじゃないですか」と娘とのやり取りを和やかに紹介。
「もしかしたらパパかも」と疑いの目もかけられているといい、「娘に絵本を読んで寝かしつけている時に僕のほうが先にうとうとしていたら、娘が僕のメガネをそ〜っと外して、『やっぱり髭男爵じゃ〜ん』って。その時は思わず部屋を逃げ出しました」と最近は娘の方が徐々に疑いの目を向けている様子。
文筆業での仕事が増えたと近況を報告すると、「芸人としても頑張っていこうと思っています」と改めて意気込みも。今から一発屋芸人で売れようという人へは「我々の芸はキャッチ―な芸。わかりやすい格好、みんなにマネしてもらえる内容のネタをやること」とアドバイス。「よかったら僕の考えた新キャラをあげますよ」とニヤニヤ。
「もう一回当てたい気持ちはあるか」と問われると、「ないかもですかね」と苦笑い。「一回大きく売れさせてもらいましたけど。もうそれは11年前のことですから。後はしんなり生きさせてもらおうと思います。矢面に立たされるのも怖いですから。頂けるお仕事を誠意をもってやっていきたい」と話していた。
(取材・文:名鹿祥史)