養老さんは日本の医学博士、解剖学者。2003年に出版した『バカの壁』(新潮社)は同年、ベストセラー第1位になり、毎日出版文化賞特別賞を受賞。さらに題名の「バカの壁」は新語・流行語大賞を受賞した。その後も一般向け著書を数多く執筆している。
ラルフ・イェーガー博士はホスファチジルセリン(PS)、クレアチン、HMB、ATP、ホスファチジン酸、クルクミン、プロテイン、プロバイオティクスに関する多くの論文を執筆。サプリ成分・PS研究の第一人者で、今まで多くのPSの臨床試験に関わっている。認定スポーツニュートリショニスト(CISSN)で、リーディングジャーナルの学術編集委員(JISSN)でもある。
イェーガー博士によると、PSは認知と記憶を高める成分で、記憶力を改善して情報の取り出しを早め、エネルギーと集中力を高めるサプリ素材だという。トレーニング中や競技中の集中力、気力にプラスの影響を与える「全世代に向けた最もパワフルな脳機能素材」だとし、「健康な心、健康な身体」に役立つと説明している。
PSは「加齢に伴う脳機能低下を防ぐ」「子供やティーンエイジャー、学生の認識力を高め、学力を改善させる」「ストレスマネジメントを改善させる」などの効果を持つ他、「トレーニング後のリカバリーをサポートして、筋肉の痛みを軽減させる」「筋肉のタンパク合成を高める」「アスリートのパフォーマンスを高める」サプリであるとも説明している。
イェーガー博士は、PSについて「高齢者の認知症のリスクを減らすかもしれない」「高齢者の認知力の機能低下リスクを減らすかもしれない」と発表しており、「PSはサプリ先進国のアメリカで大きく成長した成分です。日本でもPSマーケットが広がり、高齢化社会のクオリティオブライフ(生活の質)に貢献することを期待しています」とコメントしている。
これらの研究結果を発表する「人生100年時代を生きるための“脳”イベント」は盛況のまま、幕を閉じた。