兵庫県警飾磨(しかま)署は3月5日、山陽電鉄の電車内で乗客の女性の下半身を触ったとして、強制わいせつの疑いで、兵庫県弁護士会所属の弁護士・宮崎宏彰容疑者(29=同県西宮市平松町)を逮捕した。
同署によると、宮崎容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている。
逮捕容疑は、4日午後10時半〜5日午前0時頃、阪神梅田発山陽姫路行き直通特急の車内で、隣に座っていた同県姫路市の女性会社員(21)の下半身を触ったとされる。
宮崎容疑者は2人掛けの椅子で女性の左隣に座っていたが、よほどムラムラしたのか、女性の下半身に手を伸ばしてしまった。
女性は午前0時頃に、姫路市の大塩駅で降りたが、宮崎容疑者が後を付いてきたため、駅員に被害を申告。駅の外に逃走した宮崎容疑者を、同駅に停車中の普通電車の車掌が約50メートル先で取り押さえ、駆け付けた同署員に引き渡した。
宮崎容疑者は「富良野・凛と法律事務所」(北海道富良野市日の出町)に勤務していたが、独立のため、昨年7月末で同事務所を退所。その後、地元の関西に戻って、兵庫県西宮市高松町で「宮崎法律事務所」を開設。得意分野は金銭貸借・保証、高齢者・障害者問題、労働事件(被用者側)としている。
本来、弱者のために存在すべき弁護士が、電車の中で痴漢行為に及ぶとは開いた口がふさがらない。宮崎容疑者はまだ29歳。猛勉強の末、弁護士になったはずなのに、その有望な将来を、自らの犯罪行為で閉ざしてしまった。
(蔵元英二)