「今年は意外とメンバーがそろっていないようだね。この相手ならただもらい。勝てるところはきっちり勝っておきたいね」と鳴海助手からは早くも確勝宣言が飛び出した。
今春、待望の重賞タイトルを手にしたビービーガルダン。3月のGIII・阪急杯では休養明けにもかかわらず、後に高松宮記念Vを飾ったローレルゲレイロ相手に0秒2差で快勝した。
「正直、追い切りが1、2本足りない状態での出走だった。それであんなにアッサリ勝つんだから能力はGI級だよ」
その後の高松宮記念で16着惨敗、前走のマイラーズCでも8着と期待外れの結果に終わった。しかし、両レースともに敗因はハッキリしており、陣営も楽観的だ。
「前走は久々のマイル戦だったため、鞍上の安藤勝さんが慎重に乗りすぎた。その前は左回りに加えて、少しチグハグなレースになってしまったからね。決して2戦とも力を出し切って負けたわけじゃない」と同助手は不完全燃焼での結果を強調する。
今回は得意の右回りの1200メートル戦。昨年はこの札幌6Fで準オープンV、GIII・キーンランドC2着の実績を残した。前2戦のうっぷんを晴らすには絶好の舞台設定、そしてメンバー構成となった。
「この後はキーンランドCを使って、秋はスプリンターズSに挑戦することになると思う。今年は何とか大きなタイトルを取らせてあげたいんだ。そのためにも、今回はいい結果を出して弾みをつけたい」
実りの秋を迎えるためにも、ここは確実にVで決める。