同作は、原泰久氏の春秋戦国時代の中国を舞台にした人気漫画の劇場版第3弾。秦の国王・えい政(吉沢亮)が何故、中華統一をめざすのか?という“キングダムの魂”とも言えるテーマと、100人の兵士を率いる“飛信隊”の隊長となった山崎賢人が演じる主人公・信の馬陽の戦いを描き出す。
「現在、コミックは69巻まで発売され、映画は第4弾まで撮影終わり公開が予定され、第4弾では馬陽の戦いが完結するが、それでもまだ16巻まで。劇場版の第1弾(19年)の興行収入は57億円、第2弾(22年)は51億円を突破しており、公開すればことごとく好成績を記録しているだけに、製作サイドとすればまだまだ劇場版の続編を続けたいところでは」(映画業界関係者)
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同シリーズ第1弾が公開前の時点で、すでに数々の映像作品で主演を務めていた山崎だが、壮大な土地での長期間にわたる合戦シーンのロケに臨まなければならない同シリーズに挑んで以後、ほかの作品をこなすペースは明らかに落ちている。
ドラマは主演したTBS系の「アトムの童」(22年)、映画は殺陣の師匠でもある坂口拓の主演映画「狂武蔵」(20年)、主演を務めた「夏への扉-キミのいる未来へ-」(21年)ぐらいだ。
「『キングダム』では、持ち前の身体能力をフルに発揮して当たり役となったが、あのすさまじいアクションシーンをあと何年こなせるのか。役者として幅を広げたいのならば、ある程度のところで製作サイドと話し合ってひと区切りを付ける必要がある。一方、『キングダム』に身を捧げたいのなら、今後も身体能力を磨き続けて続ければいいが、どちらを選択するのか、そのうち迫られることになるだろう」(芸能記者)
最終的には、所属事務所が山崎をどの方向に進ませたいのかにより、ジャッジがなされそうだ。