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巨人・秋広、“中田塾”で飛躍も先行き不安? 勝負の夏場に立ちはだかる課題は

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 今季ブレイクを果たした読売巨人軍・秋広優人への期待が高まり続けている。

 開幕はファームで迎えたものの、4月中旬に1軍昇格すると、同22日のヤクルト戦でプロ入り初のスタメン出場。この試合の第1打席で小川泰弘からプロ入り初安打、初打点となるタイムリーヒットを記録し、その後はスタメンに定着。さらに翌月25日には3番に抜擢されるなど、打線の中軸を担うまでに成長を遂げている。

 先月28日の中日戦からは打順が5番へと変わり、主砲・岡本和真の後ろを打つことに。すでに規定打席にも達しており、現在は打率2割8分台をキープ、本塁打数も10本と二桁に乗せるなどクリーンナップとして十分な働きを見せている。

 身長2mという、プロ野球選手としても「規格外」であるその体格によりルーキー時から注目され、高卒1年目で公式戦出場も経験している。レギュラー定着となった現在は、広角に打ち分けるバッティングが高く評価されていることに加え、かつて松井秀喜氏が背負っていた「55」の背番号が示すように、スラッガーとしての期待も大きい。

 また、開幕前の自主トレではベテランの中田翔と行動を共にしており、プレーヤーとしての技術はもちろん、コンディション管理などの指導も受けるなど、両者の「師弟関係」もクローズアップされ大きな話題に。プロ2年目から続いているこの「中田塾」の効果が、今季の好パフォーマンスに繋がっている。

 すでに、巨人打線の核となっている秋広の今後の課題は、左投手に対しての打撃を改善していくことが求められる。現在まで、対左投手の打率は2割に届いておらず、苦手意識があることは明らか。加えて、夏場を迎えた現在、春先より打率そのものも落ちてきていることもあり、シーズンを乗り切るためのスタミナも身に付けていかなければならない。

 今後、クライマックスシリーズを争うシチュエーションを迎えると、秋広へのマークもさらに厳しくなることもほぼ確実。キャリア3シーズン目、克服すべきことも多い中、チームを勝利に導くバッティングへの期待も寄せられている。まだまだ大きな未来への成長途上にいるものの、若き大砲は多くのファンの希望を背負う存在であることも間違いない。(佐藤文孝)

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