北山とタッキーこと滝沢氏は、出会って19年ほどになる。トップアイドルだったタッキーがJr.時代の北山を認識したのは、自身が座長を務めていたミュージカル「DREAM BOY」。初演(04年)は21歳だったタッキーがKinKi Kidsの堂本光一と並んで、帝国劇場の最年少座長を務めた作品だった。
そして、06年の「DREAM BOYS」のステージで北山は、KAT-TUN・中丸雄一にそそのかされて本番中にふざけた。すると、終演後にタッキー座長から呼び出し。「君か、北山って。そか、そか。今、いくつだ?」と聞かれ、「20歳です」と答えると、「打ち上げ来いよ」と誘われた。初めて交わした対話が、これだった。
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「北山くんは別の仕事があったので、遅れて打ち上げに合流。タッキーは酔っていたので、どさくさ紛れて『番号聞いてもいいですか?』と、聞き出しに成功。以降、2人はプライベートを共にするようになりました」(芸能ライター)
タッキーは食事、旅行、観劇など、あらゆる場所に北山を連れて行ったが、びた一文払わせなかった。「お金が全部なくなるわ!」と冗談口調で漏らしたことがあったが、それでも後輩に財布を出させることは断じてしなかった。
命拾いしたこともある。10年に上演された舞台「新春 人生革命」で、タッキーがロープアクションで落下した。その時、偶然にも真下にいたのが北山。北山がクッションになったことで、タッキーは間一髪でセーフになった。以降、北山は座長の命を救った後輩として、ファンの間で名が知れ渡った。
「キスマイのデビュー後は多忙になったため、“タッキー離れ”を強いられた北山くん。でしたが、15年の舞台『滝沢歌舞伎 10th Anniversary』で指名されて再共演。書道8段の北山くんの見せ場を作るシーンが、新たに加えられました」(前出・芸能ライター)
タッキーの秘蔵っ子と言っても言い過ぎではない北山。ジャニーズとキスマイからの卒業が“心の師匠”との再合流を意味しているのであれば、ファンは喜んで見送れるかもしれない。
(伊藤由華)