報道によると現在二軍降格中のビーディ、岸田行倫の2名が、日本ハム戦が予定される2日から一軍に合流。同日は岸田の一軍昇格だけが公示されたが、ビーディも近日中に昇格が公示されるものとみられている。
抹消後のビーディは今回の一軍合流までに二軍で3試合に登板。前回登板の5月27日・ヤクルト戦は「6回3失点・被安打8・四死球0」でクオリティ・スタート(QS/6回以上を投げ自責点3以下)をクリアしたが、その前の2試合はどちらも「5回4失点」で降板。合計成績は「3登板・0勝1敗・防御率6.19」となっている。
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そのビーディの一軍合流を受け、ネット上には「昇格に値する成績じゃない」と疑問の声が上がった。一方、中には「首脳陣はラストチャンスの意味合いで上げたのでは」、「好投なら起用継続、不発なら構想外にするつもりかも」、「ただ見切るだけじゃなく新しい奴連れてくる可能性もありそう」といった推測のコメントも見られた。
「今季の巨人は先発防御率がリーグ4位(3.53)と今ひとつな上、5月30日・ロッテ戦ではブルペンデーを敢行するなど頭数も不足気味。苦境を打破するためには不振選手の復調、もしくは新戦力によるテコ入れが求められているといえます。こうした現状を踏まえると、一軍首脳陣がビーディを呼び寄せたのは復調の目があるのかどうかを直接見極めるためで、上がり目がないようなら見切って代役助っ人の補強に動くという見方もできなくはないのでは」(野球ライター)
巨人は昨季もデラロサ(防御率3.95だった6月4日に降格、8月21日まで再昇格ナシ)、ビエイラ(防御率9.82だった6月24日に降格、以降再昇格ナシ)といったリリーフ助っ人が一軍から遠ざかる中、7月5日に新助っ人・クロールを緊急補強している。こうした前例が過去にあることも憶測の声が上がる一要因となっているようだ。
今季のプロ野球は新規選手契約可能期間、トレード可能期間が7月31日までとなっている。ビーディが期待に応えられなかった場合、巨人フロントが補強に動くのかは要注目だ。
文 / 柴田雅人