今年3月、英BBCに報じられ、世界中で注目を集めたジャニー氏による性加害疑惑。その後、『週刊文春』(文藝春秋)では、12日時点で12人の元Jr.による告発を報道。週刊誌やネットメディアが疑惑を報じ続けた一方、テレビメディアはほぼ沈黙状態となっていた。
そんな中、ジャニーズタレントのファン有志が11日に会見を開き、オンライン上で集まった1万6千筆の署名を事務所に郵送したことを報告。同日放送の『news23』ではこのことについて取り上げた。
>>ジャニーズだけじゃない? 次に暴かれる芸能界の〝闇〟は<<
また、実名で性被害を告発しているタレントのカウアン・オカモトのインタビューも放送。最初の被害が15歳だったこと、寝ているところをマッサージされ、そのまま被害に遭ったこと、自身が見ただけでも数人は同じようなことがあったといった証言を報じた。
さらに番組では、他にも実名告発している俳優で元ジャニーズJr.の橋田康の証言インタビューや、性被害が表面化しにくい現状について報道。
コーナーの最後にはMCの小川彩佳アナウンサーから、カウアンが「性加害の実情を知っていれば、ジャニーズ事務所に入ることはなかった」と話していたことが伝えられた。
小川アナは「果たして、報道機関がどれだけこうした被害を報道してきたのか。少なくとも、私たちの番組ではお伝えして来なかったという現状があります」とし、「今後、番組ではこうした訴えをしっかりと受け止め、報道していきたいと考えています」と話していた。
しかし、この問題に世界が注目し始めて2か月、カウアンが日本外国特派員協会で記者会見を行ってから1か月でようやくテレビメディアが報じたことに、ネット上からは「なぜ今更?」「小川さん、元カレの櫻井翔から聞いた事なかったの?」「急にどうしたんだろう」「意図的に伏せてたなら『これから報道します!』って言ってる場合じゃない」「ファンがここまで動いてようやく扱うか」「ジャニーズのファンが第三者による検証・調査などを求める署名を集めて事務所に提出したのがきっかけか」という疑問の声が集まっていた。
TBSでは、同日の『Nスタ』でもファンによる会見を取り上げており、このタイミングで解禁した理由があるのだろうか。