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西武・松井監督、“WBC後遺症”で低迷? 山川・源田の代役候補にも不安要素アリ

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山川穂高

 「災難」ではある。しかし、松井稼頭央新監督がめざすチーム像に近づけるチャンスなのかもしれない。

 埼玉西武ライオンズ・山川穂高内野手、登録抹消--。

 鹿児島へ遠征中の4月9日時点で、「山川が1打席も立たずに交代した」というショッキングなニュースが駆け巡っていた。だから、翌10日の抹消の一報には驚かなかったが、松井監督はベストメンバーを組んで試合に臨んだことが一度もない。ファンの間では“WBC被害者”とも言われている。

 「右手小指を骨折している源田壮亮選手は開幕戦からチームを離れ、別メニューでの調整が続いています。山川と一緒に昨季の最優秀中継ぎ投手である水上由伸投手も出場選手登録を抹消されました」(スポーツ紙記者)

 外崎修汰選手もスタメンを外れた試合があった。

 >>WBC、森保監督始球式で一部客に「日本の恥」と批判! 中継カメラに映った問題行動が物議<<

 源田の骨折はWBC韓国戦で被ったもの。山川は「ふくらはぎを…」と話していたそうだ。山川も侍ジャパンの打線を牽引した一人、「源田に続いて山川も」となれば、“WBCの後遺症”が懸念されるのも当然だが、こんな指摘も聞かれた。

 「松井監督が掲げたチームスローガンは『走魂』、山川の一発に頼らなくても得点を挙げられるチームになろうとしています」

 パ・リーグの試合中継を担当することが多いプロ野球解説者がそう言う。

 2018年、19年に西武が連覇を果たした時、原動力となったのは打線。チーム打率、総得点ともにリーグトップで、投手陣も「多少の失点なら、打線がカバーしてくれる」と安堵し、投打の相乗効果につながった。しかし、浅村栄斗内野手(現・楽天)、秋山翔吾外野手(現・広島)などの看板選手が相次いでフリーエージェントで退団。昨年オフも森友哉捕手(現・オリックス)がFA流出してしまった。「長打に頼る攻撃パターン」を変えるのは避けられなかったわけだが、松井監督は、単に「走る野球」に舵を切ったわけではない。

 「ここまでの試合を見ていると、相手投手にたくさんボールを投げさせようとしています。たとえ凡打に倒れても、2ストライク以降、ファールで粘った選手をベンチで労ったりして」(前出・同)

 山川のような一発の脅威を秘めたバッターなら、自由にフルスイングさせた方が良い。だが、失敗した時は「攻撃」が淡白になり、また、全員が“山川になる”必要もない。

 山川、源田の離脱がチーム変貌を加速させるかもしれないが、

 「開幕戦、新人の青山美夏人投手を1点リードの9回に投入し、失敗しました。その後の試合で、経験豊富な増田達至投手がセーブを挙げています。源田の代役でショートを守る山村崇嘉選手、児玉亮涼選手らですが、不慣れな印象も否めません」(球界関係者)

 と厳しい意見も聞かれた。

 つまり、山川や源田に頼り切った状況から抜け出そうとしても、若い選手にそれだけの力が養われていないというわけだ。松井監督、球団ともに山川の復帰時期に関してノーコメント。WBCへの選手派遣とその補填について話し合う必要もありそうだ。(スポーツライター・飯山満)

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