白川氏は、論文では「壮大な金融実験」と黒田氏の政策を批判している。これは安倍晋三元首相によるアベノミクスとの関わりが深いものだ。
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これを受け、認知科学者の苫米地英人氏は「白川総裁自身も金融緩和やっていますよね。(次の総裁である)黒田さんになって、思い切りアベノミクスが始まったので。安倍さんの影響がどれだけあるかという話で、安倍さんが亡くなったので白川さんも今、思い切り黒田さんの政策を批判できている」と背景についてコメント。苫米地氏は「僕はどちらかというと政治的なものに解釈して、理論の話ではない」とコメント。
苫米地氏は、白川氏の黒田氏論文は、理論的な正しさを問うものではなく、政治的なものとして現れたと見ているようだ。
そして苫米地氏は、アベノミクスがもたらしたものは「インフレとかデフレの話ではなく、日本の主要な企業であり、モノであり、インフラでありというのが、外国人のものになったというのがアベノミクスであり、(それをもたらしたものが)その間の黒田さんの思い切り通貨を刷る政策ですよね」と整理した。
苫米地氏は「(アベノミクスは)白川さんの時代からやっていた。白川さんに黒田さんが怒られても……というのが本音」としながら、「ただ、こういった話は安倍さんが生きている間は出て来なかったですね」と裏事情を明かした。
さらに苫米地氏は、十年間の経済政策の結果として日本の経済力は落ちたため、「我々(日本)は途上国に事実上なっていた」とも指摘した。
これには、ネット上で「安倍元首相が抱えてる問題っていろいろありそう」「これからますます経済は落ち込んでいきそう」といった声が聞かれた。