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帰国を決断したガーシー議員、警視庁の担当課はそれどころではない?

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東谷義和氏(ガーシー)

 昨年7月の初当選から一度も国会に登院せず、「議場での陳謝」の懲罰処分を下されたNHK党のガーシー参院議員が2月27日、滞在先のドバイから帰国して次回の参院本会議に初登院し、「議場での陳謝」に応じることを表明したことを、各メディアが報じた。

 ガーシー氏は同22日の参院本会議で賛成多数による懲罰処分が可決されたが、本会議を欠席。そのため、尾辻秀久参院議長から次回の参院本会議の出席を命じられ、27日午前11時を期限に登院可否を明らかにするよう文書通告を受けていた。

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 その期限ギリギリの午前10時50分過ぎ、ガーシー氏の秘書が参院議院運営委員会の石井準一委員長に「本会議へ出席し、院議に従い、陳謝文を朗読致します」とした文書を代読し、手渡した。

 ガーシー氏が応じない場合は再度、懲罰委員会に付託され、除名処分の検討に入る見込み。議員の身分を失うことになりそうだったが、帰国して参院本会議で陳謝を行えば、除名は回避できる見通しに。参院の与野党は次回の参院本会議を3月8日とする検討に入っている。

 「NHK党は警備上の懸念などから帰国日時や期間などを一切、公表しない方針を明らかにしているが、〝時の人〟だけに、帰国を巡る取材合戦は過熱しそう。登院当日も国会に多くの報道陣が集まることになりそうだ」(全国紙社会部記者)

 そして、気になるのが陳謝を終えた後のガーシー議員。ガーシー氏を巡っては動画投稿サイトで著名人を中傷、脅迫したという訴えを元に、警視庁が任意の事情聴取を要請済み。1月には、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)容疑などで関係先のいくつかが家宅捜索を受けていた。

 「ガーシー氏の1件で動いているのは警視庁の捜査2課。議員の身分を失ったところで、容易に逮捕しようという算段だったようだが、崩れたので事情聴取のみで終わるだろう。さらに、捜査2課は悪質な連続強盗で世間を騒がせている〝ルフィ事件〟に掛かりっきりで、ガーシー氏の逮捕どころではないのが現状」(同)

 NHK党側の発言などを元にした各メディアの見立て通り、陳謝と事情聴取を終えたガーシー議員は、再び海外に渡航して暴露を続けることになりそうだ。

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