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月9ドラマの映画化を連発するフジテレビの狙い 視聴者離れの心配も?

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菅田将暉

 俳優の菅田将暉が主演し、今年1月期のフジテレビ月9枠で放送された連続ドラマ「ミステリと言う勿れ」が映画化され来年秋に公開されることを、各メディアが報じた。

 田村由美氏による同名漫画が原作。天然パーマがトレードマークで友達も彼女もいない、カレーをこよなく愛する大学生の久能整(くのう・ととのう)が、「僕は常々思うんですが――」という言葉から始まる膨大な知識と独自の価値観による持論を淡々と述べるだけで事件の謎が解かれていく新感覚ミステリー作品。

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 新感覚のドラマが話題を呼び、全話平均世帯視聴率は、今年放送された月9ドラマでは最高の11.8%を記録した。

 「今年、港浩一社長の新体制発足に伴い、新たな部署が設立されたが、主な仕事はドラマを映画化してヒットさせること。その動きは以前からあり、これまでにないぐらい、月9ドラマが安易に映画化されるようになってしまった」(テレビ局関係者)

 昨年5月期に放送された竹野内豊主演の法曹ドラマ「イチケイのカラス」の劇場版は来年1月13日からの公開が決定。
 昨年10月期にドラマの続編が放送された医療ドラマ「ラジエーションハウス(ラジハ)」は今年の4月に劇場版が公開されたのだが……。

 「『ラジハ』の劇場版はヒットの目安となる興行収入10億円に届かなかった。フジの月9の劇場版の配給は大手の東宝だが、東宝がしっかりPRしてもその結果。『イチケイの』もそこまでのヒット作になるとは考えられない。おそらく、今後、上野樹里主演の『監察医 朝顔』、そして、来年4月期のキムタク主演の『風間公親-教場0-』は映画化されそう。今後、すっかり映画化ありきで、映画につながるようなドラマの最終回になるのでは。そうなったら、視聴者もいいかげんうんざりするのでは」(芸能記者)

 フジは映画での収益を増やす戦略に切り替えたようだ。

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