番組ではプロ5年目のシーズンを間もなく終えようとしている清宮のインタビューを放送。清宮は「128試合・.221・18本・54打点」(29日終了時点)といった数字を残している今季の振り返りや、プライベートで仲がいい同僚選手などを語った。
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注目が集まったのは、今季マークしている打撃成績への自己評価。打撃3部門における清宮のキャリアハイは打率が.204(2019/規定未到達)、本塁打が7本(2018-2020)、打点が33打点(2019)。今季はその全てで数字を更新しているため、プロ5年間で最高のシーズンだと評価しているファンは少なくない。
ただ、清宮自身は今季成績について「数字が全然まだまだなので、悔しいところかなとは思います」と厳しく評価。加えて「浮き沈みが激しい、打てない時はとことん打てないというのが多かった」と、数字を伸ばせなかった原因についても自己分析した。
今季の清宮は5月(.262)、6月(.246)、9月(.286)は一定の打率を残した一方、3・4月(.180)、7月(.213)、8月(.127)は低迷と安定感は今ひとつ。「調子が悪くなってきた時にすぐ戻せる技術とかメンタルを身につけたい」と、心身両面をレベルアップさせこの課題を克服したいと今後を見据えた。
この清宮のコメントを受け、ネット上には「清宮が凄いストイックな発言しててビックリした」、「えらい自己評価が辛いな、満足感あっても不思議じゃない成績なのに」、「あの清宮が自分に厳しいなんて、去年までとは別人だな」、「プロ入り当初は無安打でも感覚は良かったとかなんとか言ってたのに…人は変わるものなんだな」といった反応が寄せられた。
清宮は無安打に終わった試合後に「体重移動や間合いなどがいい感じだった」と自賛したり(2018年)、減量を勧めた新庄剛志監督に「瘦せてしまったら打球が飛ばなくなるのが怖い」と反発したり(2021年)と、自分自身への認識が甘い面があることがしばしば伝えられている。これまでとは違い、自分に厳しい一面を見せたことに驚いたファンは少なくなかったようだ。
向上心がにじむ清宮の発言が話題となる中、一部からは新庄剛志監督の苦言も影響しているのではという指摘も上がっている。新庄監督は12日・ロッテ戦後に「これだけチャンスを与えて(打率)2割2分以下の選手は、やっぱりつかめなかったとしか判断できない」と、同戦終了時点で打率「.201」だった清宮も含む自軍野手を酷評。ネット上には「低打率はダメって監督の檄も効いてるのか?」、「もっと数字出さないとレギュラー獲れないって尻に火がついてるんだろうな」といった見方も散見される。
昨季は一軍未出場に終わったが、今季は開幕からここまで一貫して一軍で起用されている清宮。番組内では「これだけたくさん試合に使っていただいた。こればっかりは感謝してもしきれない」と新庄監督への感謝も口にしたが、来季は本格ブレークで恩返しすることができるだろうか。
文 / 柴田雅人