写真も投稿されていたが、それは、札幌ドーム外観を見つめる後ろ姿。“進退に関する報告”も多く寄せられていた。確か、新庄監督は秋季キャンプで2ランスクイズなど実戦的な練習メニューを予定しているとも聞いていたが…。
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その「重大発表」の前々夜(26日)の試合、新庄監督が2023年のチーム像を見せてくれた。
「加藤(貴之)が規定投球回数に到達しました。伊藤(大海)もクローザーの適性アリですね」(プロ野球解説者)
伊藤のクローザー転向には“紆余曲折”があった。
「就任当初から、新庄監督の頭の中にはあったみたい」(チーム関係者)
先発として、チームの勝ち頭でもある。伊藤自身も「できれば、先発が」と話してきた。しかし、24日の埼玉西武戦でのこと。試合途中、伊藤はブルペン投球を始めた。
一般論として、先発ローテーション投手が登板のない日に出場登録されているケースもある。そういう場合は球場内施設で体を動かすことはあっても、投げ込みはしない。
新庄監督は「先発・伊藤」がブルペン投球をしていたことを聞かれると、
「気が変わった。急に。それでいいんです、僕は」
と、伊藤の守護神転向を認めた。
「勝ち頭のピッチャーがローテーションからいなくなるわけですから、それはそれで、勇気のいること。伊藤が抜けた分、加藤に頑張ってもらわないと」(前出・チーム関係者)
26日の試合前、伊藤は今回の配置換えについて、
「先発で行きたいとは思っていましたが、ボスが言うのなら」と話していた。
「新庄監督と直接話し合ったのか?」の問いにははぐらかして答えなかったが、納得の上での転向のようだ。
「伊藤はまだプロ2年目ですが、行き詰まっていました。短いイニングを投げるので、スピードアップのため、ギアを一段階上げています」(前出・同)
伊藤はギアを上げた投球練習中、「新人の頃はこんな風に腕を振っていたんだな」と、こぼしていたそうだ。
また、24日時点で新庄監督も「東京オリンピックの時のような伊藤クンを見てみたい」と語っていた。さらに高いステージに押し上げるため、“環境の変化”が必要だと思ったのだろう。
「清宮(幸太郎)もプロ入りして初めてとなる規定打席数に到達しました。23日に五十幡亮汰が今季一軍初出場し、『公約』は守られました」(地元メディア)
支配下登録された野手は「全員、一軍で使う」と言ったのは、監督就任会見でのこと。今季はパ全球団から負け越す大敗となってしまったが、来年以降が楽しみなチームになってきた。新庄効果だ。
札幌ドーム最終戦ともなる28日の千葉ロッテ戦後、セレモニーが予定されている。25日以降、新庄監督は記者団の前には出ていない。広報を介しての対応となっているだけに、「皆様にご報告が」の書き込みがちょっと気になる。(スポーツライター・飯山満)