セミファイナルでは、Cブロック公式戦、後藤洋央紀とアーロン・ヘナーレが対戦。後藤は初戦で内藤哲也、ヘナーレは初戦で棚橋弘至という優勝候補をそれぞれ倒しており、勝って勢いをつけたいところ。
試合は開始からお互いに力強い攻防を展開。ヘナーレがどんどん攻め続けるも、後藤も負けじと徹底抗戦する。終盤、ヘナーレはアルティマからStreets of Rageを狙うも、後藤はこれを回避して、“一人消灯”で形成逆転すると、最後はGTWからのGTRという流れるような勝ちパターンでカウント3。後藤が2連勝を収めたが、観客からは健闘したヘナーレにも大きな拍手が送られた。
バックステージで後藤は、フラフラでコメントスペースへ現れると「『G1クライマックス』、2勝目だ。簡単に勝ちを続けられるほど、このリーグ戦、甘くねぇけどよ。今日のヘナーレからは、新日本の若手から育ってきた、そういう自信というか、“ストロングスタイルを見せてやろう”って気持ちが、存分に伝わったね。まさかヘナーレに、ここまで火をつけられるとは思ってもみなかったよ。次、3戦目に向けて、いい闘いができた」とスッキリとした表情を見せた。
ヘナーレは「オイ!見たか?俺のアルティマで完全にあいつを仕留めたのに、エスケープされた!次の瞬間、視界が真っ暗になって、目が覚めたら試合が終わっていた。クソ!何が起こったのかさっぱりわからない。まるで(『ドラゴンボール』の)トランクスがパーフェクトセルと戦った時のようだ。あいつは今年、間違いなく誰よりも熱心にトレーニングを重ねてきたに違いない。食べて、食べまくって、そうやって力をつけたのか?それとも俺がガス欠してしまったのか?Streets of Rageであいつを持ち上げることさえできなかった。話は4年前のオキナワ大会に遡る。そこでシングルマッチがあった。あの時はGTR一つであいつにやられてしまったが、今日あいつは持てる技全てを出さないと俺に勝つことができなかった!俺はお前に勝てるんだ、ゴトー!首に大きなダメージを食らって、次のテツヤ(内藤哲也)との一戦は俺にとって厳しいものになるだろう!8.5、エヒメは俺の誕生日だ。ナイトー、誕生日プレゼントをくれよ。最高の勝負を俺の誕生日プレゼントにくれ!POR FAVOR(スペイン語で“please”)」と次戦を見据えていた。
◆新日本プロレス◆
『G1クライマックス32』
2022年7月27日
東京・後楽園ホール
観衆 1323人(満員)
▼『G1クライマックス32』Cブロック公式戦(30分1本勝負)
○後藤洋央紀【2勝0敗=4点】(17分12秒 片エビ固め)アーロン・ヘナーレ【1勝1敗=2点】●
※GTR
(どら増田)