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『ちむどんどん』、沖縄差別問題描くも視聴者に伝わらない? 話題が薄れてしまう原因はヒロインか

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黒島結菜

 NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』の第78回が27日に放送された。

 第78回は、暢子(黒島結菜)は、和彦(宮沢氷魚)との結婚に反対する和彦の母・重子(鈴木保奈美)を翻意させるために、「美味しいものを作って食べてもらう」と宣言。一方、和彦は自分なりに、頑なな母と向き合おうと努力をし――というストーリーが描かれた。

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※以下、ネタバレあり。

 第16週から描かれている、暢子と和彦の結婚問題。重子は暢子を頑なに名前で呼ぼうとはせず、第77回で暢子を「沖縄のお嬢さん」呼ばわりし、「常識も価値観も違いすぎる」と結婚に反対。一方、和彦は「父さんが生きてたらこの結婚に賛成していたと思う。父さんは沖縄のことをライフワークにしてた」と反論していた。

 さらに第77回で、和彦は母に幼少期に父と沖縄に住んだことで、「全然違う生き方を知ることができた」「父さんと過ごした沖縄は、僕にとって特別な場所」と沖縄の良さを熱弁。一方の重子は「一時の気まぐれで人生を棒に振るの?」と和彦を叱責するというシーンがあったが――。

 「実はこの構図、単なる結婚問題ではなく、復帰後の日本社会における沖縄人への差別が描かれています。沖縄返還から間もない日本では、沖縄出身者が差別されており、社会問題となっていました。しかし、本作では沖縄差別がこれまでずっと描かれず、ネット上からは『現実を描いてない』『綺麗なところだけを描くのが朝ドラじゃない』との指摘も上がることに。しかし、とうとうここに来て、沖縄人との結婚差別が取り上げられることになりました」(ドラマライター)

 しかし、ネット上からは「誰でも反対するわ、この結婚」「和彦ママが結婚反対してるのを見て応援してる」「和彦母の反対は正しいと思う」といった重子への共感が集まってしまっているという。

 「その原因となっているのは、暢子の人柄。これまで天真爛漫風に描かれてきた暢子ですが、非常識な言動も多く、今や多くの朝ドラファンから嫌われています。第78回でも、重子のために毎朝勝手にお弁当を作り家に届けて、お手伝いさんに押し付けており、視聴者から引かれていました。そもそも、その人柄が嫌われて当然なことから、作中描かれている沖縄差別が視聴者になかなか伝わらない事態に。

 これにネット上からは『ヒロインがトンデモすぎだから、沖縄差別問題が伝わらん』『差別問題の描き方下手すぎ』『沖縄人との結婚差別を描きたいなら、まずはヒロインを魅力的に描かないと…』という声が聞かれています」(同)

 差別問題を描いていることが多くの視聴者に伝わる描写は、今後出てくるのだろうか――。

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