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山下智久がジャニーさん、タッキーまでをメロメロにしていた

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 山下智久の主演ドラマ「正直不動産」(NHK総合)が好評だ。山下といえば、未成年女性との飲酒を理由に活動自粛中の20年10月、ジャニーズ事務所を電撃退所。以降は、夢であった海外キャリアにシフトを変えた。日本では、21年に放映された阿部寛主演のTBS日曜劇場「ドラゴン桜」で“声だけ”出演。プレミア感が増していた。さらに「正直不動産」は、山下の上司役で出演していた木下ほうかが過去の性加害を理由に突如降板。全話が再編集されたニュースも追い風となって、より多くの視聴者の目に触れることとなった。

 山下が芸能界入りしたのは小学6年生。その年の夏、ジャニー喜多川元社長(故人)に連れられて、1カ月もアメリカに滞在している。当時のジャニー氏は、将来有望とみたジャニーズJr.たちと渡米して、あらゆるエンターテインメントに触れさせた。山下もピックアップされたひとりだったが、1カ月はジュニア史上最長。“スーパー小学生”だったことが見て取れる。

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 旅の前半はロサンゼルス、ラスベガスのアメリカ西海岸。あらゆるショーを鑑賞した。初めて目にした景色や人種、ファッションや音楽、文化やマナーはどれもが新鮮。キャリアアップの礎を築いた。後半の2週間はハワイ。ジャニー氏は毎朝Jr.たちをプールで遊ばせ、お腹がすいたとみるやステーキを焼いて食べさせた。夜はエンターテインメントのショーに連れて行った。

 「ジャニーさんがあえて未成年のJr.たちを帯同させたのは、子どもは頭が柔らかいときにたくさんの“ホンモノ”を見ないといけないという考えから。『いつか、ポケットに手を突っ込んでただ歌ってるだけでお客さんを喜ばせられるようなスターになりなさい』と言い聞かせていました」(芸能ライター)

 美少年だった山下を特別扱いしたのは、ジャニー氏だけではない。Jr.黄金時代のリーダーだった滝沢秀明さん(現ジャニーズ事務所副社長)もしかりだ。同氏は山下のお目付け役として、先輩のバックダンサーとして地方公演を一緒に回ったときは移動や宿泊、日常生活にいたるまで、すべてを教えた。「パパ」と呼ばれるほどの存在だった。

 「滝沢さんは、“山P”という愛称の名付け親でもあります。ジャニーさんがJr.たちにエンタメのすばらしさを伝授したのと同じく、滝沢さんは山Pにすべてをたたき込み、Jr.の2代目リーダーに指名しました」(先の芸能ライター)

 “辞めジャニ”と副社長に立場が変わった山下と滝沢氏。同氏は、“息子”の「正直不動産」に目を細めているに違いない。

(伊藤由華)

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