なお、2020年より、25時台に放送されていた『バラバラ大作戦』(月~木は3番組、金曜は2番組)も継続されるため、平日毎日たくさんのバラエティが、テレビ朝日で楽しめるように。たくさん番組があるということは、それだけ芸人・タレントらにチャンスが巡って来るということ。深夜のため、若手や初冠番組を持つ人たちが起用されることも多く、ファンを喜ばせてきた。
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「テレビ朝日としては、バクチとなった本企画ですが、イベントを打って成功したり、時間帯が昇格した番組があったりと、ある程度は成功を収めてきました。しかし、反対に結果が出なければ、どれだけ大御所でも切り捨てています。長らくテレ朝の深夜を支えていたさまぁ~ずは『バラバラ大作戦』によって番組をリニューアルし、約1年で終了。バナナマン・設楽統に至っては半年で終了しました。定着する前に切られてしまうため、寂しさを感じる視聴者もいるようですね」(芸能ライター)
旬な芸能人を起用することも多かった『バラバラ大作戦』。今春の改編を乗り切れず終わりを告げた番組もある。芸人界に彗星の如く現れたぼる塾の冠番組『ぼる塾のいいじゃないキッチン』はタイトル変更をしつつも1年で終了。このほか、EXITとCreepy Nutsという人気の2組を掛け合わせた『イグナッツ!!』、『バラバラ大作戦』の立ち上げから放送されていたSNSでバズり中の土佐兄弟の『あるある土佐カンパニー2』もあえなく終了した。
こうして旬な芸人たちが去る中、今回新たに番組が誕生。最近バラエティでも見かけることの多くなったアルコ&ピースの『アルピーテイル』、今春東京進出した見取り図による『見取り図じゃん』、ピアニストの清塚信也の冠番組『キヨヅカライザー ~音楽考察バラエティ~』などがスタート。手堅くというよりも、チャレンジ的な要素の強い番組を投入してきた。
「確かに、『バラバラ大作戦』は深夜帯というのもあってチャレンジ要素が強いですが、上の時間帯である『スーパーバラバラ大作戦』は、『かまいガチ』、『NEWニューヨーク』、『キョコロヒー』など、深夜で結果を出してきた番組を昇格させているので心強い。番組を成功させるには並びも重要になるため、テレ朝は、手堅く人気のある番組で視聴者を掴み、深夜のチャレンジ的な番組の視聴を促す……という手法で挑戦するようですね。TVerやABEMAなど、見逃し配信もありますが、テレ朝の“テレビで番組を見てほしい”という思い、それぞれの番組が補い合って盛り上げていきたい、という思いが見て取れます」(同上)
『バラバラ大作戦』、『スーパーバラバラ大作戦』と、他局とは一線を画した勝負に出ているテレビ朝日。今春、老舗番組すら30分短くして、新たな手を打ってきた。果たして、この作戦は吉と出るか凶と出るか。