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ウクライナ危機を日本に当てはめてみたら

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日本侵略

 国際社会を敵に回しながら、ロシアはウクライナ侵攻をやめようとしない。極東地域にいる日本人にとって、ウクライナははるかに遠い地域で、ある意味対岸の火事だ。

​ しかしロシアはすぐ隣の独裁国家である。また同じ独裁国家の中国も隣国だ。両方とも核保有の超大国であり、日本と領土問題を抱えている。

 ​特に中国が尖閣諸島に執着しているのはご存じの通り。もし台湾有事が起こったら、沖縄の米軍基地や自衛隊の基地を攻撃、制圧を狙ってくる可能性が大きい。そうなると、同時にロシアが北海道に侵攻してくる可能性も出てくる。

​ 太平洋戦争が終わった直後、スターリンは北海道占領を計画し、千島列島で武装解除をすすめていた日本軍を、南樺太のソ連軍が攻撃。日本軍は自衛戦争を行ったことがある。この自衛戦争をせずに、日本軍が退却していれば、いまごろ北海道はロシア領になっていた可能性は大きい。

​ 中国は沖縄を、ロシアは北海道を我が物にするために、二つの超大国がタッグを組む可能性は少なくない。そのとき、両超大国がいまのプーチンのごとく、核兵器の脅しをかけながら沖縄と北海道を攻撃・侵攻してきたら、日本の政治家、そして一般国民はどう判断するのだろう? あるいは中国やロシアが単体で攻めてくるというときでも、我が国の政治家や国民はどう考えるのだろうか?

​ かつて昭和から平成にかけて絶対的平和主義者のような人たちがいて、他国が侵略してきても戦争はいけないと主張する人たちがたくさんいた。「日本は戦争を放棄しているのだから、攻めてくる国があるはずがない」と、堂々という知識人や政治家もいた。

​ それがいまや、ウクライナ危機を日本に当てはめ、「憲法9条は役に立たないのでは?」という議論も出てきている。9条改正どころか同盟国との「核共有」の議論も出てきた。
​我々はウクライナ危機から何を学ぶべきだろうか?

プロフィール


おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。


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