水谷監督の映画は17年公開の「TAP-THE LAST SHOW」、19年の「轢き逃げ 最高の最悪な日」に続く第3弾。今作は地方都市のアマチュア交響楽団を舞台にした作品で、檀れい演じる楽団主宰者の花村理子を中心に、音楽を愛する普通の人々が織りなす人間模様を描いたエンターテインメント作品。
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石丸は理子をサポートする中古車販売センター社長の鶴間役、町田は鶴間の会社で働くトランペット奏者の田ノ浦役、森は理子の洋装店で働くバイオリン奏者のあかり役で出演する。
水谷作品への出演を待望していたという石丸は「監督としての水谷さんはイソップ物語に出てくる太陽のような人だった。僕の芝居に寄り添う形で、想像をはるかに超えるシチュエーションに引っ張ってくださり、とても面白かった」とコメントを寄せている。
「各局のワイドショーでは、現場で水谷が役者陣に熱いまなざしで演出している姿が報じられた。もともと、監督業に興味があったというだけに、自ら動き出したが、周囲が誰もその動きを止められるはずもなく……」(映画業界関係者)
監督デビュー作の「TAP-」は、水谷が23歳の時から40年間アイデアを温め続け、満を持して初監督と主演を務めた作品。撮影に当たって、総勢300人強の若いダンサーにオーディションを行い、5人の若手メインキャストが選ばれるなど力が入っていたが、興行収入は1・2億円ほど。
そして「轢き逃げ」は、社会派の問題作だったが、カタ過ぎるストーリーもあってかほとんど話題になることもなく、公開を終了してしまった。
「全3作品とも、水谷さん主演の人気シリーズ『相棒』(テレビ朝日)でもタッグを組む東映。水谷さんは監督作で納得の行く結果が出るまで引かないだろうから、今作で結果を出して、俳優業に専念してほしいというのが関係者の本音」(芸能記者)
公開前のPR活動にも力が入りそうだ。