松本と中居の共通点といえば、幼いころは貧乏だった家庭環境。早い段階で芸能界でのし上がり、親孝行できた。松本は兵庫県尼崎市、中居は神奈川県藤沢市出身だが、3人兄弟の末っ子というところまで同じだ。
>>松本人志の男気! バイきんぐ小峠の地下ライブにサプライズ出演したきっかけは<<
中居は5人家族。借家の家賃は3万8千円で、4畳と3畳半の間取り。年季が入ったアパートだった。風呂はなく、週に2回しか銭湯に行けなかった。兄弟の誰かにプールの授業があり、学校でシャワーを済ませた日は、貴重な1日が奪われた。
爪に火をともすような生活を送っていたが、そんな中居家に年に1回から2回ほど、布団の訪問販売員がやってきた。中居が小学3、4年生のころ。父の故・正志さんはぎっくり腰に悩まされており、販売員は「腰にいい」とマットセットを勧めた。値段は3~4万円。高額だ。
「そのやりとりを聞いていた正広少年は、『家賃じゃん』と思ったそう。ちょうど、家賃が4万3000円になるかもしれないという時期で、家計に余裕はない。親が5000円の値上がりを『もう1年待ってください』と大家さんに頼んでいたそうです」(番組制作の構成作家)
家族会議のようなものが開かれ、父は泣く泣くマットセットの購入を断念した。30年以上も前。まだネズミ講やマルチ商法を取り締まる規制が緩かったため、中居家を定期的に訪れていた訪問販売員はかなりアヤしい。貧乏が身を救ったといえよう。
「中居さんは当時、身に着けるものすべてがお兄さんのお下がりだったため、『マットを買うなら靴下とかジャージのズボンを買ってほしい』と思っていたそう。お米が足りない日もあったため、なおさらでしょう」(前出・構成作家)
SMAPで天下を獲った後、中居は正志さんと母にそれぞれマンションをプレゼント。野球のすばらしさを教えてくれた正志さんには、高級国産車のクラウンも贈っている。存命の母への親孝行は、この先も続くに違いない。
(伊藤由華)
>>松本人志の男気! バイきんぐ小峠の地下ライブにサプライズ出演したきっかけは<<