15年8月にプロレスデビューしたLiLiCoは、アイアンマンヘビーメタル級、DDT EXTREME、KO-D10人タッグ王座を戴冠するなどDDTマットで活躍したが、20年8月に左膝蓋骨を骨折し、プロレス継続が不可能となり、区切りとして引退試合を行うことになった。LiLiCoは「ずっと走り続けた私は1回止まることができました。その時に、いつ私が一番輝いていたんでしょうかと。人生の中で。すぐこの答が出たんですけど、プロレスやっていた時、DDTのリングに上がっていた時が輝いていたし強かったし、気持ちも強かったし、整ってた。本当はプロレスを続けたかったんですけど、完治しないということなので。どうしても、もう1回だけ闘いたいとお願いしまして。やっぱり最後に闘うのであれば、私をずっと待っていてくれて、私を支えてくれてる主人の小田井に一緒にいてほしい。ダンスはしてるけど、そんなに運動は・・・。自分の足の爪も自分で切られない人なので、ちょっと難しいと思うんですけど、体が硬いという意味で。でも、なんとかしてそばにいてもらうことが、今回とても大事なことだと思って。彰人はタイプだからお願いしました。対戦相手についてなんですけど、ディーノとは、いろんな忘れられないことがあって、最後にいいんじゃないかと。アイツのアレを噛みちぎる気持ちでやりますので。絶対勝ちます」と必勝を期した。
小田井は「LiLiCoが全盛期の頃、すごく整っていたと思うんですが、現時点で私は全く整っていません。正直プロレス未経験ですし、リングもステージとして上がったことがあるんですが、闘いの場として上がったとことはありません。僕はやるって言った時に、正直やめてほしいなというのがホンネで。この状態で試合をするのが彼女にとって良いのか、夫として考えることがあるんですが・・・。ケガをして、すぐに病院に救急搬送されて、応急処置を終えて麻酔が覚めて、意識がもうろうとする中で、処置をしてくれた先生と筆談でやり取りしていたんですけど。その時、『プロレスはできますか?』って、ボードに書いたんですね。今後やれるかどうかも分かりませんと伝えられて。『必殺技は足技ですか?』って聞かれたんですよ。『必殺技は変えてもらった方がいいですね』と言われました。それを聞いて、LiLiCoが安心しているのを見てるので、足技が必殺技じゃなかったとしても、闘えるという姿を見せてもらえるんじゃないかなと。ともに、彼女の左ヒザの代わりとなって闘いたいなと思います。頼りになるかわかりませんが・・・」と決意表明。
タッグを組む彰人は「LiLiCoさんは何年も参戦してもらって、ベルトも持ってたぐらいDDTの歴史を語る上において忘れることができない、名が刻まれてる選手なわけです。(CyberFightの)副社長として、しっかり華を添えることができればなと思います。対戦相手がフェロモンズ。男色ディーノにあこがれてプロレスしてるんですよ。プロレス界で男色ディーノ、フェロモンズのことを一番知っているのが彰人だと思うんで、フェロモンズ対策は任せてください。しっかりLiLiCoさんに勝利を挙げてもらって引退してもらおうと思います」とアシストを誓った。
(どら増田)