爆シスは姉の天満が3月で同団体から卒業するため、姉妹コンビで同トーナメントに参加するのは今回がラストチャンスで、なんとしても優勝を成し遂げたいところ。しかし、相手は難敵の「VENYU」とあって、なかなかペースは掴めず。それでも上福にダブルのセントーンを見舞うなど、好連係で徐々に「VENYU」を追い込んでいった。上福も爆シスの2人にまとめてフェイマサーを決めるなど奮戦。15分過ぎ、朱崇花のスピンキックが上福に誤爆すると、チャンスと見た爆シスは一気にスパート。天満が朱崇花にキルスイッチを見舞うと、孤立した上福に愛野がサイド・スープレックス。そして合体技の爆れつブルドッグを豪快に決めて、愛野が上福から3カウントを奪取した。
決勝進出を決めた天満は「ここまで来ましたので、こうなったらテッペン取るしかないやろ」とキッパリ。愛野は「白昼夢とは何度だって闘いたいし、何度闘っても絶対に私たちが最後に立っていたいと思う相手。VENYUに、あんな人たちに勝てた私たちならやれると思ってる」と自信のほどをのぞかせている。
片や、この日、荒井優希(SKE48)、宮本もか組を制して準決勝を突破した白昼夢の辰巳は「もう決勝まで来たので、今の私たちに怖いものはないです。享楽共鳴ももかゆきも倒して、一歩一歩駆け上がってきたので、このままいっちゃいたいと思ってます。でも、(爆シスは)強敵のVENYUを倒したのですごいし、終わりも決まってるタッグじゃないですか。有終の美を飾りたいかもしれないですけど飾らせません!」と優勝を意識し、渡辺も同調。
また、準決勝敗退となった「VENYU」の上福はバックステージで倒れ込んで、「仮に勝って優勝して、チャンピオンに勝って、ベルトとかあったら、イヤでも興行に朱崇花たんが来ると思って、絶対に頑張りたかったのに悔しい」とコメント。朱崇花は「アンタが負けたとは言え、まさか私が出る大会で私に泥がつくとは思わなかった。そこはアンタが強くならなきゃダメだよ」と話し、悔しさを滲ませていた。
◆東京女子プロレス◆
『Tokyo Joshi 2022 Winter』
2022年1月29日
東京・新宿FACE
観衆 237人(超満員札止め)
▼第2回“ふたりはプリンセス”Max Heartトーナメント準決勝(時間無制限1本勝負)
天満のどか&○愛野ユキ(15分39秒 体固め)上福ゆき●&朱崇花
※爆れつブルドッグ
(どら増田)