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Rソックス・澤村、ポストシーズン出場枠外はカネが原因?「本人も納得している」監督発言の裏にある球団の思惑とは

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澤村拓一(写真は巨人時代)

 メジャーリーグ・ポストシーズンマッチが始まった(10月5日/現地時間)。この最も盛り上がる晴れ舞台に進出できる唯一の日本人選手が、レッドソックスの澤村拓一投手だ。しかし、「登板ナシ」なんてことになるかもしれない。

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 「ワイルドカード・ゲームで出場登録を外されました。チームが地区シリーズに勝ち上がっていけば、再登録も可能となりますが」(特派記者)

 そもそも、ポストシーズンマッチとは、NPBの日本シリーズとクライマックスシリーズが合体したようなもの。

 アメリカン・リーグ、ナショナル・リーグの東部、中部、西部で地区優勝した6チームと、両リーグの優勝チームを除いた勝率1、2位の計10チームで争われる。

 澤村のいるレッドソックスは勝率で進出した“ワイルドカード”のチームだが、短期決戦となるため、リリーフ投手陣の好不調が勝敗を左右する。「一人でも多くのリリーバーをベンチ入りさせる」のが定石なのに、澤村はベンチ入りメンバーから外された。今季55試合に登板したのに、だ。

 「後半戦に入って、少し調子が落ちていました。終盤戦、PCR検査で陽性反応が出た選手も出てしまい、濃厚接触者と判断された複数の選手が試合に出られなくなり、その中に澤村も含まれていました」(米国人ライター)

 ワイルドカード・ゲーム前、澤村はオンラインによる日本メディアの取材を受け、「体は思い通りに動かないですよ。143試合のNPBと162試合のMLBとのシーズンの違いを実感しています」と答えている。

 澤村が弱気な発言をしたのは珍しいことだ。体力面に関しては特にそうで、巨人時代には優勝、日本一を決めた後、「今、何がしたいか?」と聞かれ、「練習」と返すほど強がりだった。

 そんなオトコが「技術的にも、体力的にも余裕がなくなっている」とも話したのだから、本当に疲れているのだろう。

 「澤村は『あと5試合』、登板試合数が60に到達していたら、出来高は満額が支給される契約になっていました。終盤戦、リリーフ投手全体が息切れ状態だったのに、隔離期間で休んでいた澤村の登板が見送られる試合もありました」(前出・同)

 また、イニングを跨いでのリリーフ登板も目立った。澤村は登板試合数で出来高の契約を結んでいたが、イニング数はその対象にはなっていないそうだ。

 ドジャース時代の前田健太投手も先発登板数で出来高が発生する契約を結んでいたが、シーズン中盤からリリーフに配置換えされることが多かった。「出来高を抑え込むため」と指摘されており、澤村に対しても、そんな“球団の都合”が働いていたのかもしれない。

 レッドソックスのアレックス・コーラ監督は澤村の出場登録を見送ったことを聞かれ、「本人も納得している」と答えていた。

 澤村の登録をいったん見送ったのは、過労によるものか、それとも、ポストシーズンマッチに関する出来高払いの契約事項も影響していたのか…。三振を奪った後、マウンド上で雄叫びを挙げる澤村を大舞台で見たい。そう思っている日本のファンは少なくないはずだ。(スポーツライター・飯山満)

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