『有吉の壁』は、もともと深夜発のバラエティ番組。ただ、2020年4月からは水曜の19時からのゴールデンタイムでレギュラー放送が始まっている。コロナ禍の影響もあり人気番組となった。そのため、「なぜ、深夜帯なのか」といった疑問の声もネット上ではある。そこには日テレと有吉側の事情があるようだ。
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まず『有吉の壁』は、パロディや下ネタなどを含むものであり、チャリティ理念を掲げる『24時間テレビ』とは毛色が違う番組だ。そのため、深夜帯に配置されたのかもしれない。
また有吉自身、これまで『24時間テレビ』と一定の距離を置いてきた。
有吉は、毒舌あだ名芸で再ブレークを果たした2010年に『しゃべくり007』の深夜帯企画で出演。ただ、そこでは大スベリしてしまった。その後、2016~18年に深夜帯に『有吉反省会』企画で同番組に出演しているが、メインの時間帯への出演はない。
さらに、有吉は日曜の夜20時から22時までラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系)に生放送で出演している。この番組では『24時間テレビ』の裏で、加山雄三イジりをするのが恒例になっている。このやりとりが行き過ぎたのか、加山の事務所サイドが有吉と共演NGと通達した報道が出たことも。
有吉は2013年にリスナーからの質問に答える形で、『24時間テレビ』を始め、芸能人が集うお祭り的な番組は「大好きかと言えば大好きじゃない」と否定的なニュアンスのコメントを残している。昨年、コロナで番組恒例のマラソン企画が中止となった時には「マラソンをやめる良いタイミングでは」ともコメントしている。言葉を選んではいるが、『24時間テレビ』に積極的に関わりたいタイプではないのは確かだろう。こうした有吉側の事情と、『有吉の壁』の内容の事情が合わさって、深夜帯の放送となったのが実際のところかもしれない。