この日の“括り”は「実は歌出してる芸人」。ハリセンボン、フットボールアワー後藤輝基、かまいたち山内健司、アンタッチャブル柴田英嗣など、過去に歌手としてCDをリリースしたことがあるものの、全く売れずに誰にも知られていない芸人が登場。
そんな中、この日、蛍原の横にいたのが陣内。「(一方で)成功してる人、たくさんおるもんね」と切り出すと、「浜田さんなんて、ダブルミリオンぐらいいってるでしょ」と、かつて小室哲哉のプロデュースでヒットを連発したダウンタウン浜田雅功の名前を挙げた。
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続けて、陣内は「ぐっさんとか…」と山口智充の名を挙げつつ、蛍原の方に視線を合わせた。山口と言えば、宮迫博之と結成した音楽ユニット「くず」で知られる。バラエティ番組『ワンナイR&R』(フジテレビ系)のコントから誕生した後、『ムーンライト』『生きてることってすばらしい』『全てが僕の力になる!」と立て続けにヒットを飛ばしていた。
陣内は「だから、ホンマはそうなってたかもしれない…」と言いながら、“くず”というユニット名を口に出そうとしたものの、結局言い出せず、蛍原としばらく顔を見合わせてしまった。そこで、わずかではあるが微妙な空気が流れたことで、「いや、ごめんなさい」と蛍原に謝罪。
するとその直後、テロップで、「過剰な気遣いがありました」という一文が出たのだが、スタジオではスピードワゴン井戸田潤が立ち上がり、「もう今のは、くずって言っていいよ」と陣内に指摘した。だが、山内、春菜は何も言わず、苦笑いしていた。
陣内に謝られた蛍原も苦笑しながら、演出を務める加地倫三氏らスタッフがいるフロアに一瞬、視線を投げかけていたのが印象的だったが、「(陣内は)『ぐっさんとか』って言いながら軽くウインクした」と言って笑いを誘っていた。
これにSNSも反応。「歌出してた芸人 めっちゃ『くず』に気を使ってる」「くずとは言えないwww」「名前を言えないあの人ww」「放送禁止ネーム」「名前を言ってはいけないあの人w」と反響があった。
宮迫という名前はおろか、「くず」というユニット名すらも、吉本に忖度して言えない異常事態。いかに吉本芸人が、宮迫を敬遠しているかが分かる、象徴的な出来事だった。