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阪神・青柳、ブレークの原動力は新たな投球術にアリ? 矢野監督が受け継ぐ「野村イズム」も好影響か

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矢野燿大監督

 甲子園球場で野村克也氏の追悼試合が行われた(6月29日)。故人に配球を学んだ阪神・矢野燿大監督と、クローザーに押し上げられたヤクルト・高津臣吾監督の対決。この日は故人の誕生日でもあり、教え子同士の対決に両チームのスタッフも感慨深い表情を浮かべていた。

 「連敗中の阪神は打線を変更してこの試合に臨みました。4番の大山悠輔を6番に下げました。ヤクルトもサンタナがワクチン接種の副反応で登録を抹消されています」(在阪記者)

 不安要素を持った相手打線を、先発投手がどうやって抑えていくかがポイントとなった。「配球の妙」を説いた故人の教えがどんな風に継承されたかも見えてきそうだ。

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 阪神の先発・青柳晃洋投手は先制点こそ許したが、その後は立ち直り、7回2失点と安定感を見せつけた。

 そのピッチングを見て、こんな声も聞かれた。

「今日は、(阪神の)キャッチャーは楽だと思うよ」

 ネット裏にいたスコアラーなど複数の関係者がそう評していた。

 青柳と捕手・梅野隆太郎のバッテリーは、スライダー、ツーシームを内外角の低めに散らし、打ち損じのゴロ・アウトを量産していた。今年の青柳のピッチングスタイルだ。

 そんなピッチングを指して、「試合途中で配球を変える必要もなかった」と言うのだ。通常、プロ野球の世界では打者2巡目か3巡目に配球を変える。同じ配球を繰り返せば、狙い打ちにされるからだ。

 配球を変えずに済んだのは、青柳のスライダーがキレていたのも大きい。しかし、それだけではない。

 「阪神打線は2回裏に一挙5点を挙げました。1点か2点の差ならともかく、点差が開いてしまい、ヤクルトの各バッターは出塁することよりも、長打を狙っていました。だから、同じパターンにはまってしまったんです」(プロ野球解説者)

 大量得点が阪神バッテリーを楽にしたというわけだ。打線変更が功を奏したようだ。

 青柳は、下手投げに近いサイドスロー投手と言われている。「アンダースローのような投げ方の割には、直球が速い」とも称されていたが、ピッチングスタイルを変えている。特に今季がそうなのだが、球速を抑え、低めに変化球を集めるようになった。

 「野村氏は長所を伸ばす監督でした。直接アドバイスをすることもありましたが、自分で気づかせようと努めていました」(前出・同)

 ヤクルトに勝利し、7勝目(2敗)。過去5年の成績を見てみると、勝率5割がキャリアハイであり、彼なりに危機意識があったのかもしれない。

 「青柳の長所はスライダー。そのスライダーを活かすためにはどうすれば良いのか、矢野監督も考えていました」(球界関係者)

 野村氏は自著の中で、育成には時間が掛かることも伝えていた。特に、ある程度の成績を残している選手をレベルアップさせることがもっとも難しいとしていた。矢野監督の中に「野村の教え」はしっかりと受け継がれているようだ。(スポーツライター・飯山満)

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