野村克也
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スポーツ 2023年07月07日 18時50分
ヤクルト・高津監督、DeNA戦後の並木批判に不満「打点あげたのに」の声 “ノムラの教え“が指導に影響?
6日に行われ、ヤクルトが「2-3」で敗れたDeNA戦。「1番・中堅」で先発したプロ3年目・24歳の並木秀尊に対する高津臣吾監督のコメントが物議を醸している。 並木はこの日初回先頭の第1打席は一ゴロとなったが、3回表2死一塁の第2打席ではセンター前へ抜けるタイムリー安打を放ち先制点をマーク。その後5回表2死の第3打席で投ゴロ、8回表1死の第4打席では空三振に倒れたが、4安打2得点に終わった打線の中で確かな働きを見せた。 ただ、高津監督は試合後に応じた取材の中で「いいとこで打って打点を取ってくれた」とタイムリーは評価しつつも、「今のままでは1番バッターとしては厳しい」、「選球眼がよくないですし、早打ちで凡打する」とコメント。出塁してチャンスを作ること、球数を投げさせることが求められる1番打者の役割を果たせていないと苦言を呈したという。 >>ヤクルト・高津監督の中野敬遠「意味無かった」球界OBが苦言 延長失点の元凶と問題視、後続勝負が有利と判断?<< 高津監督のコメントを受け、ネット上には「は?今日の並木が怒られる筋合いはないだろ」、「アピール続けてる選手にこの言い草は納得できない」、「打点あげたのに厳しいはヤバいだろ、並木のやる気潰す気か」といった批判が寄せられた。 並木は7日終了時点で「53試合・.299・0本・5打点」と既にキャリアハイの出場数をマーク。同戦では前日まで続いていた連続安打を10試合に伸ばした上、4打席で計18球を投げさせるなど粘りも光っていた。こうしたアピールがあまり評価されていないと感じたファンも少なくなかったようだ。 「高津監督は現役・ヤクルト時代(1991-1998)に故・野村克也さんの下でプレーしていますが、監督時代の野村さんは『三流は無視、二流は称賛、一流は非難』という育成理論を持って選手に接していたことが知られています。無視は自分で物事を考えさせること、賞賛は褒めて伸ばすこと、非難は努力を怠らせないことが目的ですが、高津監督も野村監督の教えを踏襲し、並木を一流、一流になれる選手と見込んであえてハッパをかけた可能性はあるのでは」(野球ライター) 並木は5月下旬に下半身コンディション不良で戦線離脱した塩見泰隆の代役として、6月下旬から「1番・中堅」での先発が増えている。昨季「130試合・.276・16本・54打点」といった数字を残し、ゴールデングラブ賞にも選出されている塩見には攻守でまだまだ及ばない状況だが、高津監督の苦言をバネに一皮むけることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年10月29日 19時30分
日本ハム・新庄新監督、ファンの期待は采配だけじゃない?「ボロカスに言って」現役時代のバトル再現はあるか
2012年から今季までチームを率いた栗山英樹監督の退任を16日に発表していた日本ハム。29日、新監督に球団OBの新庄剛志氏が就任することを発表した。 球団公式サイトはこの日、「本日10月29日(金)、新庄剛志氏(49)の次期監督就任が決まりましたので、お知らせいたします」と新庄氏の新監督就任を発表。また、本人も発表直後に自身のツイッターに投稿し、「たった今北海道日本ハムファイターズの監督に就任する事が決まりました。プロ野球の存在意義はそこの街に住む人達の暮らしが少しだけ彩られたり、単調な生活を少しだけ豊かにする事に他なりません その裏側に誰を笑顔にするのかを常に心に秘めて 新庄剛志らしく突き進んで生きます!」と抱負を述べている。 現在49歳の新庄氏は現役時代に阪神(1990-2000)、ニューヨーク・メッツ(2001,2003)、サンフランシスコ・ジャイアンツ(2002)、日本ハム(2004-2006)でプレーし2006年限りで現役を引退したが、2019年11月に自身の公式インスタグラムで現役復帰を宣言。約1年間トレーニングを行い2020年12月のトライアウトに参加したが、NPB球団から声はかからず現役復帰を断念した。ただ、トライアウト後は詳細こそ明かさなかったものの、出演したTV番組などではたびたび次の構想実現へ動いていることを示唆していた。 >>新庄剛志氏、日本ハム電撃復帰“匂わせ”? SNS上での異変に憶測の声、テレビ番組では意味深発言も<< そんな中、新庄氏は10月18日に自身のツイッターに「日本に戻ってきた理由がここにある」と投稿すると同時に、ツイッターのヘッダー画像を現在建設途中の日本ハム新球場『エスコンフィールド北海道』(2023年3月開業予定)と思われる写真に変更。これを受けネット上では、日本ハムに何らかの形で復帰するのではとの見方が浮上した。また、この直後から新庄氏が日本ハム次期監督に有力視されている、または内定しているという内容の報道が複数伝えられるようになり、29日になって球団から正式に監督就任が発表された。 これから監督生活がスタートすることになった新庄氏に対し、ネット上にはグラウンド内の采配はもちろん、グラウンド外での振る舞いについても期待の声が数多く寄せられている。その中では「現役の時みたいに敵のことをボロカスに言ってほしい」、「ノムさんと演じたようなバトルが見れたら面白い」と、過激な言動への期待も少なからず挙がっている。 「新庄氏は現役最終年となった2006年に、同年から楽天監督に就任していた阪神時代の恩師・野村克也さんとお互いをののしり合う舌戦をしばしば展開。本人は後年にパ・リーグを盛り上げたいという思いの元、野村さんに水面下で話をつけた上でわざとバトルを演じたことを明かしていますが、リーグ屈指の知名度を誇る両者の対立は当時大きな話題に。この影響もあったのか、同年のリーグ全体の入場者数は『852万9281人』と、前年の『825万2042人』から約28万人増加しました。そのため、当時を知るファンを中心に、新庄氏が他球団の選手・首脳陣に因縁をつけ再びリーグを盛り上げてくれることを期待する声は少なからず挙がっています」(野球ライター) 29日には自身のインスタのストーリーに「さぁ~暴れてもいいですか!?」と投稿してもいる新庄氏。采配だけでなく、口でも大暴れすることを期待しているファンも少なくないようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について北海道日本ハムファイターズの公式サイトよりhttps://sp.fighters.co.jp/新庄剛志氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/shinjo_freedom新庄剛志氏の公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/shinjo.freedom
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スポーツ 2021年10月22日 20時30分
元ヤクルト・古田氏が「野村監督に反抗したのお前ぐらい」と絶句? その後のキャリアにも影響か、笘篠氏が現役時代の造反劇を明かす
野球解説者の古田敦也氏(元ヤクルト監督)が21日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、同・笘篠賢治氏(元ヤクルト他)がゲスト出演。現役時代に元プロ野球選手・監督の野村克也さん(元ヤクルト監督他)との間にあったトラブルを明かしネット上で話題となっている。 >>野村克也さんに「ブタ、タヌキ」と暴言を吐いた真相は? 新庄剛志氏、日本ハム時代の驚きの秘話を明かす<< 今回の動画には古田氏、笘篠氏、飯田哲也氏(元ヤクルト他)、宮本慎也氏(元ヤクルト)と4名のヤクルトOBが出演し、現役・ヤクルト時代の思い出をテーマにトーク。その中で、笘篠氏はヤクルト本拠地・神宮球場に併設されている球団クラブハウス内の食堂で、野村さんの叱責を無視して激怒させたという話を語った。 具体的な日時は不明だが、ある日食堂内で食事をとっている最中に野村さんにしかられたという笘篠氏。最初はプレー面についての叱責だったため素直に聞き入れていたが、その内に野村さんは笘篠氏の家族のことなどプライベートの部分も責めてきたという。 自身のみならず家族にまで矛先を向けられた笘篠氏は「野球と関係ないやんけ!」と内心いら立ちを募らせると同時に、「頭沸騰しだしてヤバい」とこれ以上話を聞いていると怒りで我を忘れかねないと危惧。そのため、そこからは野村さんの????責を完全に無視して食事をし、食べ終わると食堂のスタッフに「おばちゃん! かつ丼最高やったわ!」とお礼を述べてすぐにその場を立ち去ろうとしたという。 この振る舞いを受けた野村さんから「コラ待て笘篠! ワシが喋ってんのに!」と怒鳴られたという笘篠氏。ただ、この叱責も心の中で「そんなん知るかボケェ!」と思いながら無視して食堂を出たと語った。 笘篠氏の発言を受け、ネット上には「監督の指導を目の前で無視し続けるって度胸あり過ぎだろ」、「ノムさんに態度で刃向かうってめちゃくちゃ生意気だな」、「これはノムさんも悪いだろ、家族にまで口出しするのはさすがに失礼過ぎる」と驚きの声が寄せられている。 一方、「笘篠がヤクルト時代に干され気味だったのはこれが原因か?」、「トラブルがいつの話か次第だけど、ノムさんがガン無視されたことを根に持った可能性はありそう」、「下手に反抗したことで野村監督に見限られたんじゃないか」と、笘篠氏のキャリアへの影響を推測するコメントも複数挙がった。 「笘篠氏は現役時代にヤクルト(1989-1997)、広島(1998-1999)でプレーし『628試合・.254・19本・105打点・418安打』といった通算成績を残した打者ですが、プロ1年目の1989年は『120試合・.263・5本・27打点・113安打』といきなりレギュラーをつかみ新人王を獲得。しかし、野村さんがヤクルト監督に就任した1990年以降は6年間で1シーズン(1991年/112試合)しか100試合以上の出場がないまま、1997年日本シリーズ前に戦力外通告を受けチームを追われています。こうした経緯もあってか、一部ファンの間では笘篠氏は反抗的な態度をとったことで野村さんに干されたのではないかという見方も浮上しています」(野球ライター) 動画内では当時一連の流れをそばで見ていたという古田氏から、「野村監督に面と向かって反抗したのお前ぐらいやで」と言われてもいる笘篠氏。野村さんにとっては、他の選手とは異なる態度を見せた笘篠氏が反乱分子のように見えていたのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について古田敦也氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCbf6IAYfPy8CwHVgcHbxmNw
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スポーツ 2021年08月21日 11時00分
巨人投手に起こった異変に観客が爆笑! 全ての元凶はノムさん? 槙原氏が伝説の“Tシャツ登板事件”の裏話を明かす
野球解説者の上原浩治氏(元巨人他)が16日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、野球解説者の槙原寛己氏(元巨人)がゲスト出演。現役時代に起こした“Tシャツ登板事件”の裏話を明かし、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 今回の動画で槙原氏は、巨人一筋(1982-2001)でプレーした現役時代の思い出話をテーマにトーク。視力の悪さで味わった苦労や1998年シーズンにリリーフ転向した経緯などと共に、当時プロ10年目・27歳だった1991年のオールスターで起こした“Tシャツ登板事件”の裏話を語った。 >>元巨人・槙原氏がコーチになれない理由は“金”? 後輩OBの強烈指摘に苦笑、「出ていこうとしたのも効いてる」との見方も<< 同年7月24日に行われた第2戦で、槙原氏は「3-3」と同点の延長12回表に7番手として起用される。ただ、槙原氏はこの日ユニフォームを忘れてきたため、練習用の白Tシャツを着てマウンドに登場。このTシャツはデザインこそ正規のユニと酷似していたが前ボタンがなく、襟元も赤ラインが入っている正規ユニとは異なり真っ白だったため、場内の観客はすぐに異変に気付き大笑い。当時から30年が経過した現在でもオールスターで起こった珍事の代表例としてファンの語り草になっている。 槙原氏によると、広島市民球場で行われた試合はセ・リーグがホーム扱いのためホームユニを着用する必要があったという。ただ、普段のリーグ戦では同球場でホームユニを着る機会はないため、その感覚でホームユニを一枚も荷物に入れなかったという。 球場へ移動するバスの中でホームユニを忘れたことに気付いた槙原氏は、たまたま荷物に入っていたTシャツに黒のマジックで背番号や胸マークを塗り、何とかホームユニに見せることはできないかと画策。この様子を見ていた同僚・原辰徳(現巨人監督)ら一部選手も「これだったらベンチにいればバレねえよ」と色塗りを手伝ってくれたという。 こうして作成した“自作ユニ”を着用して試合に臨んだが、前日に先発しこの日は登板予定がなかったこともあり終盤まではやりすごせたという槙原氏。ただ、延長12回表に登板予定だった西村龍次(当時ヤクルト/現野球解説者)の起用を、野村克也さん(当時ヤクルト監督)がリーグ戦への影響を理由に水面下で拒否していたことが発覚。これを受けた藤田元司さん(当時巨人監督)は「槙原、投げてくれ」と槙原氏に緊急登板を指示したという。 藤田監督から指示を受けた槙原氏は「えー!? 俺これ(自作ユニ)ですよ!?」と驚愕。ただ、自身以外に登板できる投手が一人もいなかったことから、仕方なくマウンドに上がるはめになったと語った。 槙原氏の発言を受け、ネット上には「事件自体は知ってたけど、ノムさんが関係してたのは初耳」、「バスの中で選手たちがせっせと色塗る光景を想像したら笑える」、「この試合からもう30年も経つのか、確か槙原さんが登板した後も色々起こったんだよな」といった反応が寄せられている。 「槙原氏のTシャツ姿が大きな話題を呼んだこの試合は、この後も複数のハプニングが起こっています。2死後に打席に入った秋山幸二(当時西武/現野球解説者)が、顔面への自打球直撃により負傷退場。それまでに野手を使い切っていたパ・リーグ側は苦肉の策として、投手の野茂英雄(当時近鉄/現サンディエゴ・パドレスアドバイザー)を代打に送らざるを得なくなりました(結果は三振)。さらに、その裏の守備ではこちらも投手の工藤公康(当時西武/現ソフトバンク監督)が、野茂に代わり外野守備に就くことに。両チーム総力戦の末試合は『3-3』の引き分けに終わりましたが、延長戦でハプニングが多発した影響もあり、翌1992年からオールスターでの延長戦は廃止されています」(野球ライター) 結果的にオールスターの歴史を変えることにもつながった槙原氏の“Tシャツ登板事件”。もし野村さんが自軍投手の起用を拒否していなければ、オールスターには今でも延長戦が採用されていたのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について上原浩治氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCGynN2H7DcNjpN7Qng4dZmg
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スポーツ 2021年06月30日 11時00分
阪神・青柳、ブレークの原動力は新たな投球術にアリ? 矢野監督が受け継ぐ「野村イズム」も好影響か
甲子園球場で野村克也氏の追悼試合が行われた(6月29日)。故人に配球を学んだ阪神・矢野燿大監督と、クローザーに押し上げられたヤクルト・高津臣吾監督の対決。この日は故人の誕生日でもあり、教え子同士の対決に両チームのスタッフも感慨深い表情を浮かべていた。 「連敗中の阪神は打線を変更してこの試合に臨みました。4番の大山悠輔を6番に下げました。ヤクルトもサンタナがワクチン接種の副反応で登録を抹消されています」(在阪記者) 不安要素を持った相手打線を、先発投手がどうやって抑えていくかがポイントとなった。「配球の妙」を説いた故人の教えがどんな風に継承されたかも見えてきそうだ。 >>元阪神・掛布氏、本当は二軍監督をやりたくなかった? 就任までの裏話を明かし反響、「その後の顛末を知ってると複雑」の声も<< 阪神の先発・青柳晃洋投手は先制点こそ許したが、その後は立ち直り、7回2失点と安定感を見せつけた。 そのピッチングを見て、こんな声も聞かれた。「今日は、(阪神の)キャッチャーは楽だと思うよ」 ネット裏にいたスコアラーなど複数の関係者がそう評していた。 青柳と捕手・梅野隆太郎のバッテリーは、スライダー、ツーシームを内外角の低めに散らし、打ち損じのゴロ・アウトを量産していた。今年の青柳のピッチングスタイルだ。 そんなピッチングを指して、「試合途中で配球を変える必要もなかった」と言うのだ。通常、プロ野球の世界では打者2巡目か3巡目に配球を変える。同じ配球を繰り返せば、狙い打ちにされるからだ。 配球を変えずに済んだのは、青柳のスライダーがキレていたのも大きい。しかし、それだけではない。 「阪神打線は2回裏に一挙5点を挙げました。1点か2点の差ならともかく、点差が開いてしまい、ヤクルトの各バッターは出塁することよりも、長打を狙っていました。だから、同じパターンにはまってしまったんです」(プロ野球解説者) 大量得点が阪神バッテリーを楽にしたというわけだ。打線変更が功を奏したようだ。 青柳は、下手投げに近いサイドスロー投手と言われている。「アンダースローのような投げ方の割には、直球が速い」とも称されていたが、ピッチングスタイルを変えている。特に今季がそうなのだが、球速を抑え、低めに変化球を集めるようになった。 「野村氏は長所を伸ばす監督でした。直接アドバイスをすることもありましたが、自分で気づかせようと努めていました」(前出・同) ヤクルトに勝利し、7勝目(2敗)。過去5年の成績を見てみると、勝率5割がキャリアハイであり、彼なりに危機意識があったのかもしれない。 「青柳の長所はスライダー。そのスライダーを活かすためにはどうすれば良いのか、矢野監督も考えていました」(球界関係者) 野村氏は自著の中で、育成には時間が掛かることも伝えていた。特に、ある程度の成績を残している選手をレベルアップさせることがもっとも難しいとしていた。矢野監督の中に「野村の教え」はしっかりと受け継がれているようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年06月09日 11時25分
楽天の首位快走は野村元監督のおかげ? 常識外れの采配は教え子・石井監督が継承中「既成概念にとらわれるな」
名将・野村克也氏の追悼試合が企画された。阪神タイガースは6月29日の東京ヤクルト戦で(雨天中止の場合は7月14日・DeNA戦)、場内ビジョンでの映像放映、黙祷、隣接施設での写真などの展示、故人と縁のある阪神OBのメッセージの紹介など、多岐に渡った内容となっている。 新型コロナウイルス禍で入場者制限も掛かっている状況を思うと、阪神球団のこの追悼イベントに懸ける思いと、故人への深い哀悼の意を持っていることが窺える。 阪神の矢野燿大監督も故人への謝辞を改めて語っていたが、「野村野球」を“再現”させたのは、もう一人の教え子の方だった。東北楽天ゴールデンイーグルスの石井一久GM兼監督である。 >>楽天・辰己が則本に「なんか悪いことしたんか」不倫報道を揶揄? お立ち台発言にスタンド騒然、「茶化すことじゃない」と反発も<< 「2者連続スクイズを成功させました(5日)。調べてみたら、NPBでは2009年の野村監督以来、12年ぶりでした」(ベテラン記者) この時、野村監督は楽天イーグルスの指揮官だった。当時の取材メモや資料を見直してみたが、「既成概念にとらわれるな」なる故人のコメントも残っていた。 「既成概念にとらわれない」。まず、2者連続でスクイズをやるという発想は、思い浮かばない。また、最初のスクイズだが、「満塁」の場面だった。 「満塁の場合、タッチプレーにはなりません。捕手は捕球した時点でホームベースを踏んでいれば、フォースアウトとなり、そのまま一塁送球してダブルプレーなんてことにもなりかねません。満塁でスクイズのサインを出すのは勇気のいること」(前出・同) また、2回目のスクイズを成功させた村林一輝内野手は、前日の同カードで送りバントを失敗している。対戦した広島バッテリーは、完全に意表を突かれたわけだ。 石井監督は「ヘタなやつにバント(のサイン)は出さない」と語っていたそうだが、このコメントには故・野村氏に重なるものがある。 故人が最も大切にしていたのは「準備」だ。ヤクルト、阪神、楽天で薫陶を受けた選手たちには「相手チームのデータ」だけではなく、自分に求められる試合中の役割まで考えさせていた。下位の打順で出場する選手なら、バントや走者を進める右方向へのバッティングの練習を徹底させた。「徹底させた」とは、指示されなくても、自分で率先してやる、「その意識を持て」という意味だ。 「石井監督のヤクルト時代ですが、故人からは怒られていたイメージしかありません」(当時を知るヤクルトOB) 今回の2者連続スクイズと09年のそれが決まった時、先発マウンドに立っていたのは、ともに田中将大投手である。やはり、野村監督のもとでプロ野球人生をスタートさせた田中は、石井監督の采配に故人を思い出していたのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年01月19日 15時30分
王氏とノムさんが試合中に一触即発「変化球しか投げれないのか!」 中日・森元監督が目の前で起こったハプニングを明かす
元西武で野球解説者の石毛宏典氏が18日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元中日監督で野球解説者の森繁和氏がゲスト出演。王貞治氏(現ソフトバンク球団会長)と野村克也さん(元南海他)にまつわるハプニングを明かした。 森氏は16日の動画で初出演し、今回が3回目の登場。動画では自身がこれまで見てきた選手を対象としたベストナインを発表しそれぞれの選手についてトークしたが、その中で一塁手の候補に挙げた王氏が試合中に野村さんと口論した話を披露した。 >>元巨人・駒田氏に王監督が激怒!予想外の理由に宮本コーチも困惑?愛車を巡り勃発した珍エピソードを暴露<< 動画内で具体的な時期は明かされていないが、現役・西武時代の1979年に群馬・前橋で巨人とのオープン戦に臨んだという当時プロ1年目・24歳の森氏。当時プロ21年目・38歳の王氏も出場していたが、自身とバッテリーを組んだ当時プロ26年目・43歳の野村さんは王氏が打席に入ると変化球のサインしか出さなかったという。 野村さんのサインに従いスライダーやカーブを多投し、第1打席は王氏を抑えた。ところが、第2打席もサイン通りに変化球攻めをしていると、王氏は「変化球しか投げれないのか!」とバッテリーの配球に苦言を呈したという。 ただ、これを聞いた野村さんはすかさず「俺が(サインを)出してんだ」と反論。その後両名がどのような口論を展開したのかは触れなかったが、森氏はマウンド上で「(本当は)真っすぐ投げたいけど、俺だって(野村さんのサインに)首振れる立場じゃないし…」と思っていたと笑い交じりに振り返っていた。 動画には、森氏が選んだベストナインの一塁手、二塁手についても収められている。 今回の動画を受け、ネット上には「球界の大物同士が公式戦でもない試合中にケンカしてたって意外だな」、「目の前で大先輩2人が言い合うのは森さんとしても困惑しただろうな」、「王さんが変化球攻めに怒ったのは『まだ新人なのに逃げの投球をするな』ってことなのか?」、「ノムさんが変化球攻めをさせた理由も気になる、力量差を分からせるためにオール直球勝負でも良さそうなのに」といった反応が多数寄せられている。 翌1980年限りでともに現役を引退している王氏と野村さん。引退間際の両名が公式戦ではないオープン戦の試合中に言い争っていたという話に驚いたファンも多かったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について石毛宏典氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC9uwO3E7TohCjf1X3zU_kOw
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スポーツ 2020年11月02日 20時30分
元日本ハム・岩本氏、楽天入り断念→引退の秘話を明かす 不義理を詫びたノムさんからまさかの“金言”
元日本ハムで野球解説者の岩本勉氏が1日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。元プロ野球選手・監督の野村克也さんとの秘話を明かした。 現役時代は日本ハム(1990-2005)一筋で活躍した49歳の岩本氏。今回の動画では2005年オフに日本ハムを退団してから翌年1月に引退を決断するまでの経緯を語ったが、その中で当時楽天監督だった野村さんとの知られざるやりとりを明かした。 >>野村克也さん、斬新なトレーニングを行っていた?「これが一番科学的」江本氏を驚かせた強靭なリストの秘訣とは<< プロ16年目・34歳だった2005年シーズンオフに日本ハムを自由契約となったが、楽天を率いる野村さんが自身の獲得に興味を持っていたという岩本氏。オフ期間中に行われた日本ハムの球団納会を途中で切り上げ野村さんと会食の場を持った際も、「ちょっと一緒に苦労するか」と誘いの言葉をもらっていたという。 しかし、翌年の自主トレ中に足首をねんざするアクシデントに見舞われた岩本氏は、この負傷を「野球の神様が現役を退けと言ってるんだな」と考え現役引退を決断。すぐに前所属球団である日本ハムに引退の旨を伝え、その後野村さんにも「縁がありかけた話ですけど、ユニフォームを着て野球をご一緒することはなくなりました。大変申しわけございません」と謝罪の電話を入れたという。 岩本氏によると、当初契約についての連絡だと思っていた野村さんは「悪いけどまず(春季)キャンプに参加してくれるか?(契約の話は)そこからにしよう」と楽天の春季キャンプ参加を誘ってきたが、引退の旨を伝えると「そうか、俺も力になれなくて悪かったな」と岩本氏の決断を尊重。続けて、「じゃあ1つだけ、君にアドバイスを言わせてもらっていいか?」と言ってきたという。 「はい、何でしょうか」と答えた岩本氏に対し、野村さんは「本をたくさん読みなさい。文字を読みながらいろんなヒントを野球知識に加えていったら、もっともっと野球の知識や視野が広がるんだよ」と、読書をして幅広く知識や教養を身に付けるようにとアドバイス。こうした言葉を伝えた後、最後には「頑張れよ」と引退後の活躍を願ってくれたという。 野村監督も含め、自身のことを思ってくれている人はたくさんいるんだと引退後に感謝の思いが強くなったという岩本氏。「野球界にどうやって恩を返していこうか」という思いを胸に、野球解説者に転身したと語っていた。 岩本氏はこの他にも引退を伝えた際の日本ハム側の反応や、解説者転身1年目の2006年シーズンにあったという印象的なエピソードについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「約束を反故にされたようなものなのにこんなこと言えるノムさんは器が大きい」、「知識や理論がちゃんとしてれば解説なりコーチなりがやりやすくなるって意味なのかな」、「そういや古田(敦也/元ヤクルト)も昔ノムさんから『知識がピンチを救う』と教わったって言ってたな」、「岩本は今や人気解説者の1人だけど、ちゃんとノムさんの言葉を守ってるから仕事途切れないんだろうな」といった反応が多数寄せられている。 引退後現在に至るまで、野球解説者として様々なメディアで活躍している岩本氏。今も第一線で活躍できているのは、野村さんの“金言”のおかげでもあるのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について岩本勉氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC7CeOxGzcmmxbf_Oacxf7sg
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スポーツ 2020年10月14日 21時30分
野村克也さん、斬新なトレーニングを行っていた?「これが一番科学的」江本氏を驚かせた強靭なリストの秘訣とは
元横浜で野球解説者の高木豊氏が13日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元阪神で野球解説者の江本孟紀氏がゲスト出演。南海時代の1972~75年に共に戦った元プロ野球選手・監督の野村克也さんについて言及した。 今回の動画で江本氏は、自身が思うプロ野球ベストナインを発表しそれぞれの選手についてトーク。捕手に野村さんの名を挙げ、現役時代に取り組んでいたという知られざる練習方法を明かした。 >>元阪神・江本氏、ノムさんにチームから追い出された?混乱のきっかけは“愛人”か、トレード移籍の内幕を暴露<< 1972年に南海に入団した際、当時選手兼任監督を務めていた野村さんの手首の強さに驚いたという江本氏。それまで自身がバッテリーを組んだ捕手の中にはボールの勢いに負けミットが流れてしまう選手も少なくなかったというが、野村さんは「絶対にミットが動かなかった」という。 なぜこれほど手首が強いのか気になり、ある時野村さんに直接聞いてみたという。すると、野村さんは「一升瓶に砂を詰めて、寮でいつも振る」というシンプルなやり方で手首を鍛えたと答えたという。 一升瓶はいろいろな角度で振ることができる上先端の部分も、持つのには適しているため、当時は「確かにこれが一番科学的だ」と納得したという江本氏。「何か一つのことをやるためにこうやって努力していた」と、地道な努力を積み重ねることをいとわない選手だったと野村さんを評していた。 江本氏はこの他にも元阪急・米田哲也氏が先発前日に行っていたという独特のルーティンや、「意外とみんな知ってるようで知らないよね」という選手について動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「一升瓶振って鍛えるって発想は凄いな、当時はまともな器具無かったのか」、「今では考えられないやり方だけど、それで成績残してるから一種の正解なのかな」、「そもそもこの時代に道具使って筋トレしてたこと自体が凄い」、「まだ筋トレが一般的じゃなかった時代にこういう取り組みしてたらそりゃ成績残せるわ」といった反応が多数寄せられている。 「現代の球界では投打にかかわらず筋力トレーニングは当たり前のように行われていますが、江本氏が南海に入団した1970年代はまだ一般的ではなかった。日々の練習で素振り、走り込み、投げ込みをこなして体を作る選手がほとんどでした。そのような時代に野村さんが道具を使って筋力トレーニングを行っていた点に驚いているファンは多いようです。なお、野村さんは今回江本氏が語った一升瓶の他にも、鉄アレイやテニスボールを使って筋力強化に励んでいたことを生前に明かしています」(野球ライター) 現役時代は南海(1954-1977/1970-1977は選手兼任監督)、ロッテ(1978)、西武(1979-1980)の3球団でプレーし、「3017試合・.277・657本・1988打点・2901安打」といった数字を残した野村さん。このような活躍ができたのも、時代を先取りした取り組みの賜物といえるのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ
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スポーツ 2020年10月09日 20時30分
元阪神・江本氏、ノムさんにチームから追い出された? 混乱のきっかけは“愛人”か、トレード移籍の内幕を暴露
元横浜で野球解説者の高木豊氏が8日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元阪神で野球解説者の江本孟紀氏がゲスト出演。今年2月11日に84歳でこの世を去った元プロ野球選手・監督の野村克也さんについて言及した。 1972年から1975年にかけ野村さんが選手兼任監督を務めていた南海(現ソフトバンク)で4年間プレーし、1975年オフに阪神にトレードで移籍している江本氏。今回の動画では、トレード移籍前にあったという野村さんとのやりとりについて語った。 >>元阪神・江本氏、ノムさんに弱点を見抜かれていた?「グー、チョキ、パーやったのう」前年0勝の自身を覚醒させた言葉とは<< 江本氏は1971年オフに東映からトレードで入団し、翌1972年から1975年にかけ4年連続で2ケタ勝利を挙げるなど活躍した。ただ、江本氏によると1975年ごろから、当時40歳の野村さんにはプレー、采配両面で疲れが見られるように。さらに、同時期には当時野村さんと愛人関係にあった伊東芳枝さん(後の沙知代夫人)が選手起用への口出しなど現場介入を繰り返していたため、チーム内がギクシャクし始めたという。 そのため、当時の選手の間では今一度チームをまとめてもらうよう野村さんに進言してはどうかという意見が噴出。そこで、江本氏を含む3名の選手が、野村さんに直接「チームがゴタゴタしてるから、もうちょっと気を遣ってチームを引っ張ってくださいよ」と進言。これを聞いた野村さんが「そうやなあ。ちょっと頑張ろうか」と聞き入れてくれたという。 ところが、同年オフの12月に行われた選手会コンペの際、江本氏は野村さんから個別に呼び出しを受ける。不思議に思いながら野村さんの元に向かうと、「旅に出てこい」と突然阪神へのトレードを告げられたという。なお、トレードの内訳は南海が4名(江本氏、池内豊、島野育夫、長谷川勉)を出し、阪神から2名(江夏豊、望月充)を獲得する4対2のトレードだった。 あまりにも突然の通告に、「なんでまた(トレードなん)ですか」と野村さんに説明を求めたという江本氏。野村さんから「よっさん(阪神・吉田義男監督)がこの前(自身に会いに)来て『ウチでは扱えん投手(江夏)がおる』、『これを扱えるのはノムさんしかいないんや』と言われた」、「俺も前々から、(江夏の)球を受けて一緒にやりたかったんだ」といった説明を受け承諾したものの、「すごく寂しかったし、複雑な思いがした」と内心ではモヤモヤしていたと語っていた。 江本氏はこの他にも当時の阪神に抱いていたイメージや、阪神での活躍を心に誓った入団会見後の出来事などについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「すごく生々しい話だな、完全にノムさんの不興を買って追い出されたとしか思えない」、「表向きは江夏が欲しかったからって言ってるけど、絶対進言も関係してるだろ」、「4年連続2ケタ勝利の投手を4対2でトレードなんて今だったら猛バッシングを受けそうだな」、「この時からノムさんは女の方をとってたのか」といった反応が多数寄せられている。 野村さんは1977年オフに南海監督を解任された際、「野球を取るか、女を取るか」と迫る球団オーナーや後援会会長に「女を取ります」、「仕事はいくらでもあるが、沙知代という女は世界に一人しかいない」と答えたことが知られている。江本氏の放出も、沙知代さんを優先しての決断だったのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について高木豊氏の公式YouTubeチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ
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