東京五輪開催まであと60日。そんな中、東京、大阪など9都道府県に発令された緊急事態宣言の解除について、政府は今月31日の解除は難しいとの見方を強めているという。さらに今回、同番組が関係閣僚に、今後の見通しについて取材したところ、「オリンピック・パラリンピックは2か月弱あることを考えたら、緊急事態宣言は7月第1週までやっていいんじゃないか」という回答が得られたという。
当初、3度目の発令について、「短期間で集中して実施する」と謳っていた菅義偉首相。だが、この閣僚の発言を取れば、5月11日から結局2か月間延ばすことになる。これについて、玉川氏は「これの真意は何ですか?」と問いかけ、「だからもう、いつの間にか経済か感染抑制かじゃなくてオリンピックなんですよ、全て」とピシャリ。
さらに、「なぜ去年延期したんですかね? 整合性が全然取れないじゃないですか。選手のためだったら去年やった方が良かったんじゃないですか」とも訴え、「もう透けて見えているんですよ。(大事なのは)お金でしょって。そんなところ世界中から見透かされているのに…」と呆れた。
>>『モーニングショー』玉川徹氏にまたも名指し批判! 厚労省からの批判には疑問も<<
そして、開催後の感染状況を危惧しつつ、「それでもやるってことはギャンブルですよ。どっちになるかわからないんだからギャンブル。じゃあ、このギャンブルの掛け金はなんだって言ったら、日本人の命と健康ですよ。日本人の命を健康を賭け金にして行われるギャンブルなんですね」と表現しつつ、強行開催する政府に疑問。
また、「IOC(国際オリンピック委員会)は、なんとでも言えますよ、IOCが責任を取るわけじゃないから。これで仮に感染症にとってマイナスの影響があったとしても、IOCはなんら責任取らないわけでしょ」と嘆いていた。
そんなIOCバッハ会長が23日、五輪開催を実現するために「我々は犠牲を払わなければならない」と述べたと報じられている。「我々」が何を指すのかは分からないが、国民不在の五輪の先に何が待っているのだろうか。