番組は「風をよむ」のコーナーで、アジア系のヘイトクライムがアメリカだけではなく、イギリスなどヨーロッパ諸国に広がっていると紹介する。そして、「それを助長しているとされるのがインターネットのSNSです」「フランスでは去年、SNS上の投稿で『道で出会った全ての中国人を狩れ』『アジア人を狩れ』などと書かれた投稿が拡散」「翌日公園で卓球をしていたアジア系の学生が『汚い中国人』などと罵られ暴行を受ける」とした。
番組はインターネットやSNSを「ヘイトクライムが広がった要因」と位置づけ、「アジア系ヘイトという憎しみというウイルス。私たちはその拡大を止めることができるのでしょうか」などと結論づけた。これに司会者の関口宏を始め、出演者の寺島実郎氏や松原耕二氏らも同意した。
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この内容に、一部ネットユーザーから「アジア系ヘイトを助長しているのがSNSっておかしくない?」「SNS上にはヘイトを抑止する書き込みもあるし、拡散も全てが賛同というわけではなかったはず」「ネット差別は相変わらずどんどんやれと煽っているのによく言うよ。自分たちに都合が悪いことを叩いているだけじゃないか」「悪いのはネット、ですか?」と違和感を訴える声が相次ぐ。
また、「じゃあテレビは何をしたのか。不安を煽るばかりではないか」「確かに有害な情報もあるが、まともな人は取捨選択をしている」「SNSでコロナ対策が周知徹底された。テレビは毎回言ってることが違うじゃないか」という指摘も。
一方で、「SNSが悪影響を及ぼしていることも事実」「誹謗中傷が空から降っているので、その点はなんとかしないといけない」と番組の主張に賛同するネットユーザーもいた。
ことさら「ネット」を敵視している感のある『サンデーモーニング』。賛同の声もあったが、ネットの「良い部分も取り上げて検証するべきだ」「ネット差別だ」という指摘も多い。番組はそのような国民の声、風をどう読んでいるのだろうか。