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メーガン妃はなぜ“嘘つき”と言われる? そうでないと都合が悪い人も

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 メーガン妃とヘンリー王子が7日、アメリカのインタビュー番組に出演し、過去にメーガン妃がイギリス王室で人種差別とも捉えられる発言を受けたことや、自らの発言を規制されていたこと、自殺を思い浮かべるほど追い詰められていたことなどについて赤裸々に告白した。

 心に傷を負った当事者として、本来なら同情的に見られてもおかしくないはずの証言の数々。ところが、実際の世間の反応はというと、同情的な声は非常に少ない。むしろ、「うさん臭い」「同情を引こうとしている」「嘘つき」など、批判的な声の方が圧倒的に多く見られる。本来なら当事者しか分かり得ないはずのことも多い中、メーガン妃はなぜ嘘つき呼ばわりされてしまったのだろうか。

 批判的な意見の具体例には、長男を妊娠中に「子どもの肌の色がどれほど濃いのかについて懸念ややりとりがあった」という証言に対して「生まれてくる子について会話が交わされるのは当たり前」「大げさにしたいだけ」「被害妄想」といったものや、「自殺を思い浮かべた」という告白については「いやそんなタマじゃないはず」「絶対ウソ」といった声もあった。

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 これらの発言が嘘か本当か、実際は第三者には分からないはずだ。しかし、ついそう思い込んでしまう原因には、「確証バイアス」という心理作用が関係している。確証バイアスは偏見の一種で、無意識に自分にとって「こうであってほしい」という方の情報ばかりを採用したり、それを覆すような情報を無視したり拒否したりする傾向のことをいう。今回の場合、メーガン妃に対してもともと固定されている「わがまま」「図太い」といったイメージを保持するために、それを覆すような不都合な情報は「嘘」として拒否したと捉えることができる。

 確証バイアスは日常生活の中でもよく見られる。例えば、血液型別の性格診断で「B型は自己中心的でわがまま」という情報を信じ込んでいる場合、B型の人間が配慮しているところには一切目を向けず、「自己中心的でわがまま」に当てはまる情報ばかり見つける傾向などもある。ちなみに、言わずもがなだが、人格が血液型によって決まるという科学的根拠は無い。

 あるいは、もともとある固定されたイメージと矛盾する新たな情報によって生じた「認知的不協和」を、メーガン妃を「嘘つき」とすることによって解消した、と考えることもできる。認知的不協和とは、もともと持っている考えやイメージとは異なる情報を与えられて矛盾を抱えた状態や、その際の不快感を表す心理学用語だ。人はこれを解消するために、考え方や捉え方を調節することがある。つまり、もともとあった「わがまま」で「トラブルメーカー」というメーガン妃のイメージに、自殺を考えるほど精神的に追い込まれたという「繊細さ」や、人種差別を受けた「かわいそうな被害者」という矛盾するイメージの情報が与えられたことによって心理的に不快感が生じ、メーガン妃を「嘘つき」とこじつけることでそれを解消したとも捉えることができる。

 いずれにしても、こうした確証のない思い込みやレッテル貼りは、日常の人間関係にも悪い影響を与えてしまうことがある。気を付けたいところだ。

文:心理カウンセラー  吉田明日香

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