第2試合は、新日本本隊の田口隆祐が上村優也を引き連れ、現IWGPジュニアタッグチャンピオンチームの石森太二&エル・ファンタズモのバレットクラブと対決。
バレットクラブは上村に集中攻撃。しかし、田口組も盛り返し、上村は石森に閂スープレックスを見舞うと、逆エビ固めで捕獲。だが、その体勢の上村に対し、ファンタズモがスーパーキックを炸裂。すかさず石森がカバーし、バレットクラブが勝利を収めている。
バックステージで、ファンタズモは「若手とオヤジ相手に息が上がるまでやられるとは、なんてこった。でも、そんなことを話すためにここまで来たんじゃない。この会社がいかに俺に不公平な扱いをしているか、今この場で世界に向けて話したい。昨日のイリミネーションマッチで、俺はレッドシューズ・ウンノから失格を言い渡されたが、よく見てみろ。足はついていなかったぞ。おかしいだろ!土壇場でルール変更でもしたのか!それから『THE NEW BEGINNING in NAGOYA』だ。あの大会で俺は正式に英語実況解説者としてデビューした。だからスーツでビシッと決めて現れたのに、カメラは1度も俺を映さなかった。一方で日本語の実況解説席にいたヒロムは何度もカメラに抜かれていた。あいつはなんてことない普通のTシャツを着ていたが、会社のお気に入りだからこんなにも優遇されるのか?これでよくわかった。ニュージャパンはお気に入りはとことん贔屓するんだ。俺だってジュニアの顔の1人だぞ。でも、お前らが俺に対する扱いを改めないのなら、俺だって好きなようにやってやる」と溜まっていた不満をブチまけた。
石森は「久しぶりの“坊っちゃん”との試合だった……なのによぉ、また田口よ。何なんだ、あいつはよ。意味不明だよ。引っ張りすぎだよ、お前、本当によ。いつまで言ってんだよ、本当に。坊っちゃん、田口みてぇなバカは見習わないで、ケツやること以外にあんまり覚えることねぇからな、本当に。なんなら俺がいろいろ教えてやるよ。ああ、悪いことだって、いろいろ教えられるぜ」と上村を勧誘。
田口はコメントブースに来てしばらく沈黙してから、「石森よぉ、石森よぉ、セーラーボーイ魂は、お前のセーラーボーイ魂は……(急に大声で)どこに逃げたんじゃぁ!お前のぉ、セーラーボーイ魂はぁ、必ずぅ、呼び戻して、YOH、石森、田口で必ず必ず。新生セーラーボーイズ復活で、盛り上げるんじゃぁ!」と叫んで控室へ。上村はレフェリーに肩を借り、頬を冷やしながら現れ、通りすがりに「石森さんにお礼しなきゃ……」とだけ呟いて、そのまま控室に入っていった。
石森の洗礼が上村を目覚ましたのか?今後の行方に注目だ。
◆新日本プロレス◆
『Road to THE NEW BEGINNING』
2021年2月2日
東京・後楽園ホール
観衆 582人
▼4人タッグマッチ(30分1本勝負)
田口隆祐&上村優也●(10分45秒 体固め)VS石森太二○&エル・ファンタズモ
※ファンタズモのスーパーキックから
(どら増田)