やむにやまれず、SNSに力を入れた芸人もいる。19年に発覚した闇営業問題で吉本興業から契約解除を言い渡された雨上がり決死隊の宮迫博之だ。それでも登録者数は130万人超えで、成功者。オリラジの中田と昨年11月にスタートさせたトーク番組「WinWinWiiin」も評判がいい。
反して、ネットでもテレビでもヒール(悪役)となったのはTKOの木下隆行だ。後輩のオジンオズボーン・篠宮暁にペットボトルをぶつけるなどし、パワハラ行為を理由に、昨年3月に松竹芸能を退所。フリー転向後に開設したYouTubeチャンネル「木下プロダクション」は、登録者数が1.97万人とかなり寂しい。ところが、ある世界記録を打ち立てていたという。
「昨年4月、メディア復帰一発目となった初投稿で謝罪したのですが、この映像が513万回超え(1月下旬時点)でメガバズリ。にもかかわらず、『高い評価』は7200強。対して『低い評価』は40万で、このBADの割合が世界一になったらしいのです。ちなみに、2位はあのジャスティン・ビーバー」(メディアプロデューサー)
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前妻との間にもうけた20歳のひとり娘も、BAD評価をクリックしていたという。
しかし、木下は成功YouTuberの宮迫と違い、すでに民放復帰を果たしている。いずれも事前収録ながらも、昨年4月に「ワイドナショー」(フジテレビ系)、大みそかに「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時!」(日本テレビ系)に出演。9月には「チャンスの時間 ABEMA4周年&千鳥40歳『4時間生放送で愛の4倍返しSP!』」(AMEBA)の生配信でザンゲした。さらに、今年1月には実姉の山元佳子さん(株式会社ハジメフーズ代表取締役)と実兄の木下浩行さん(株式会社アストアプランニング代表取締役)で大阪のラジオ「TKO木下兄弟の朝からあげchao!」(FM大阪)がレギュラー番組としてスタート。16日には「さんまのお笑い向上委員会」(フジ系)に出て、明石家さんまら、かつての芸人仲間と絡んだ。
松本、千鳥、さんまという強力すぎる援軍を味方につけた木下。ジャスティン・ビーバーを抜いた世界一男だが、なぜか前途多難な感が否めない。
(伊藤由華)