事故が発生したのは16日正午。愛知県名古屋市中区の路上で、バイクに乗った20代のウーバーイーツ配達員男が、付近にいた警察官から一時停止をしなかったとして、職務質問のため停止を求められた。
すると、配達員の男はバイクに乗って逃走。150メートル先で赤信号のため停止したため、警察官が再度声をかけると、再び逃走を開始。Uターンして一方通行を逆走すると、その後走ってきた乗用車と正面衝突し、身柄を確保。道路交通法違反の疑いで逮捕される。
その後警察の調べで、男が在留カードを持っておらず、不法滞在の可能性が極めて高いと見られている。また、日本の自動車運転免許も所持しておらず、無免許で運転していた。ウーバーイーツを運営するウーバージャパンも、不法滞在者で免許を持っていない人間が配達員を務めていたことを認識していなかった模様だ。
ウーバーイーツ配達員については死亡事故も発生。また、高速道路を自転車で走った動画が公開されるなど、そのマナーの悪さも問題になっている。さらに「届けられた料理が原形を留めずぐちゃぐちゃになっていた」などと、配達員によって品質が異なることが問題視されている。
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新型コロナウイルス感染拡大でテイクアウト需要が高まり、重宝されている感があるウーバーイーツ。しかし、配達員に関する問題も多発し、その事故やマナーについて運営会社の責任を問う声が多い。
ただし、運営会社の責任についてはウーバージャパンがその責任を負わない意向を示していると見られ、現在大阪府に住む60代の女性が、歩道でスマホを見ながら運転していたウーバーイーツ配達員の自転車に追突され首を怪我した事故について、「事実上、指揮監督している運営会社にも責任がある」として大阪地裁に損害賠償を求めて提訴している状況だ。
人気のウーバーイーツだが、様々なリスクが潜んでいることを、利用者も認識するべきだろう。