古市氏が疑問を呈したのは、前日の23日に西村康稔経済再生担当大臣が「家族やいつもの仲間と静かな年末年始を過ごしてほしい」という趣旨の記者会見をした時の説明画面にあった英語の文法解釈についてだ。
記者会見をした西村大臣は 『stay with your Community 静かな年末年始』と英語と日本語で書かれた説明画面を見せながら、「今日からすぐにお願いしたい」と感染拡大防止への緊張感を訴えた。番組では、この英語表記を作成した東京大学大学院システム創生学科の大澤幸生教授がリモート出演し、このメッセージに込めた趣旨を直接解説した。
大澤教授は、人と会う機会をゼロにするのではなく、必要なのは感染爆発を抑えるための行動だと訴えた。スタジオでも、立本信吾アナウンサーが「コミュニティ内で感染があっても感染爆発にはつながらない、コミュニティ外とつながっていくと結果的に爆発してしまう」と説明した。
これに対し、古市氏は「ステイホームというより良いと思うんですよ。何もかも家にいろというメッセージが今年4月広まりすぎた」と発言。「ステイホームじゃなくてコミュニティにいるという考えはすごく良い」と発言したのに続き、「Stay withじゃなくてStay in」ではないかと疑問を呈した。コミュニティの中にいるだから「in」ではないか、というものだ。
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これに対し、大澤教授は「一人ひとりがいろいろなコミュニティとつながっているという趣旨でwithにした」「海外の雑誌でもそう掲載している」と反論した。このやりとりを聞いていたMCの小倉智昭は「古市はまたそんなことを」と苦笑するばかりだった。
ネットでも大澤教授のコンセプトに対し、「この考えなら忘年会やっていいってこと?」「家族以外会っちゃだめというより前向きでいい」など賛否の声があった。これからの忘年会シーズン、一人ひとりが感染拡大防止のために、今まで以上の注意をしなければいけないようだ。