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市議会議員、政務活動費を使った県外視察の報告書を使い回し「あり得ない」と怒りの声

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画像はイメージです

 岡山県の倉敷市議会が、2019年に政務活動費で県外視察を行った際に提出された報告書の内容が、複数会派で全く同じだったことが判明。その実態に憤りの声が相次いでいる。

 倉敷市議会は毎年県外視察を実施しており、会派単位で報告書を作成。その際、視察で感じたことや得たことなどを「意見・感想」の欄に記載することになっている。そして、この報告書は2019年から同市ウェブサイトで公開されている。

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 今回、2019年7月に提出された札幌視察の報告書で、半数以上の会派で「早い段階からICT利活用の素地を磨くことが重要」という文言や構成が同じ文書を提出していたことが判明した。

 また、同年の鹿児島市、鹿児島県西之表市、熊本県玉名市の視察でも、複数会派の提出した報告書の内容が全く同じものとなっていた。この件について、札幌視察に参加した議員は、参加者で文書を共有した上で、提出したことを明かし、「深く考えたことはなかった」と話しているそう。

 地方議員の政務活動費を使った視察については「単なる旅行ではないか」という批判がある状況。そんな中、誤解を解くために報告書をウェブサイトで公開することにしたものと思われるが、その内容が一部とは言え、「一字一句一緒になっていた」ことは、異常と言わざるを得ない。今回の件について、倉敷市議会議長は「集約した意見が出されたと認識しており許容範囲」と話していることがわかっている。

 報告書を視察参加議員で共有し、同じ文言の報告書を提出していた倉敷市議会に、「報告書を使い回すなんて、そもそもそんな視察に意味がないと表しているようなもの。即刻やめるべきだ」「視察という名の観光旅行。倉敷市民はこんなことを許すんですかね」「報告書を同じにしようなんて、普通考えない。職務怠慢」「地方議員ってみんなこんなものでしょう。いい身分ですね」と怒りの声が相次ぐことになった。

 視察という名目で政務活動費を使って旅行に行き、報告書も適当に切り上げる。そんな印象を全国の国民に与えている。

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