<オリックス戦績 10月27日〜11月1日>
対北海道日本ハム
大阪・京セラドーム大阪
10月27日
●オリックス(榊原)3-5(西村)北海道日本ハム○
10月28日
●オリックス(増井)0-1(バーヘイゲン)北海道日本ハム○
対北海道日本ハム
北海道・札幌ドーム
10月29日
●オリックス(田嶋)3-4(吉田輝)北海道日本ハム○
10月30日
○オリックス(山岡)3-2(マルティネス)北海道日本ハム●
10月31日
●オリックス(アルバース)1-6(河野)北海道日本ハム○
11月1日
●オリックス(本田)1-7(有原)北海道日本ハム○
(カッコ)内は先発投手。
115試合42勝66敗7分、順位はシーズン最下位確定。
最下位が確定したこともあり、オリックスは一気に2021年の戦いへ向けて舵を切った。中嶋聡監督代行になってから、若手の登用は目立っていたが、あくまでも勝負を最優先させた昇格だったのは確かだ。しかし、1日にはファンから待望論があった高卒3年目の本田仁海を先発で起用。4回を102球、7失点という内容だったが、デビューから100球以上投げるのは高卒では異例である。山本由伸も80球が最初の目安だったことを考えると、本田に対する期待が窺える。この日、本田の後を、齋藤綱記、吉田凌、鈴木優、漆原大晟という昨年までファームの本拠地、舞洲を賑わせていた投手が無失点リレーを見せたのも大きいのではないだろうか。
もう一つのポイントはタイトル争いだ。投手では山本由伸が2年連続の最優秀防御率のタイトルに加えて、最多奪三振もほぼ確実な情勢である。初の二桁勝利は来年にお預けとなってしまったが、“エース”ヨシノブのイメージはこの2年間で完全に定着したと言ってもいい。野手では吉田正尚が打率を逃げ切れるのかが注目すべき点だろう。最多安打は1日現在、ソフトバンクの柳田悠岐に並ばれており、死球の影響から2試合連続でスタメンから外れた正尚にとって、残り5試合でどんな起用をされるかで、タイトルにも影響が出て来る可能性がある。
来年に繋がる点としては、山岡泰輔が10月30日の試合を完投勝利という形で今シーズンの“投げ納め”をしたのはポジティブ要素だ。怪我により途中離脱をした山岡だったが、最後は完投出来るところまで持ち直してくれた。来年はヨシノブとのダブルエースが1年通じて機能することを願うばかり。また、中嶋監督代行から「リードは悪くない」と評価された頓宮裕真が「打てるキャッチャー」として伏見寅威の後に出てきたのも好材料。
残り5試合は、山本由伸、山崎福也、田嶋大樹、榊原翼、宮城大弥の先発が予想される。ヨシノブ、正尚のタイトル、田嶋の規定投球回到達、宮城のプロ初勝利などなど、最下位が確定してもオリックスファンが楽しめる要素はまだあるのだ。
(どら増田)