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地上波のゴールデン帯ドラマとして、初めて「コロナのある世界観を真っ正面から描く」というコンセプトで作られた本作。第1話は、新型ウィルスの脅威の中、鐘木パルプコーポレーションの産業医、大桜美々(波瑠)は全社員1129人の健康を管理する忙しい日々を送る。新人看護師の八木原(高橋優斗)を連れ、社員のマスクや手洗いの不備を見つけては、厳しく注意しており――というストーリーが描かれた。
緊急事態宣言下の4月が描かれた第1話。急な変化に多くの人が対応しきれず、混乱状態や、恋人に会うのも躊躇う登場人物たちの様子に視聴者からは、「半年前のことなのに感慨深くなった」「まだコロナ禍に慣れてなくてみんな戸惑ってる様子がリアルだった」という声が上がっていたが――。
「一方で、視聴者から困惑が聞かれたのは、本作のメインテーマでもある、リモートでの恋の様子。オンラインゲームを通じて知り合ったユーザー『檸檬』と、『草もち』というハンドルネームをつけた美々が毎回5分間だけ毎日チャットでやり取りする様子が描かれましたが、なぜか毎回美々は上から目線。チャットのきっかけとなったのも、ゲームについて美々が『下手ですね』と送ったことで、やり取りするようになったきっかけも、美々からの『5分だけ、お話ししてもいいですよ』という上からの言葉でした。そうして交流を深めていたにも関わらず、緊急事態宣言が明けたのをきっかけになぜか美々は『もういいです、けっこうです』『ありがとう。さようなら』と別れを告げるメッセージを送信。しかし、すぐに後悔して再びチャットを送るも、檸檬からの返信はないという展開でした。この自分勝手すぎる美々の行動にネットには、『ずっと上からでイラっとした』『コロナ禍でのストレスは分かるけどそれはみんな一緒だし、何様なの?』『めっちゃ地雷臭がする』といった批判が殺到。主人公の始終自分勝手な様子に多くの視聴者が不快感を覚えたようです。ただ、異性とのやり取りが苦手な主人公ということもあり、『会話が下手なのリアルだわ』『男性慣れしてなくて急に構われるとこうなる人いるな』と、“モテない女子”あるあるだという反応もありました」(ドラマライター)
また、コロナ禍が描かれているため、登場人物たちは当然多くの場面でマスクを着用。「新しい時代のドラマって感じ」の声もあったものの、一方では、「日常生活もずっとマスクだから、ドラマもマスクだと見ていて苦しい気分になる」「役者の顔を隠すのも盛り上がりにくい」といったネガティブな声も聞かれていた。
コロナ禍だからこそ制作された本作。果たして今後、視聴者からの評判も変わっていくだろうか。