>>活動自粛の山P、報道の未成年女性と会ったのは1度ではなかった? 対処の噂も、「赤西軍団」再結成か<<
この報道に対し、ファン以外の一般的な意見を見ると「まずコロナ禍での複数人との会食も問題なのに、未成年女性との飲酒はもってのほか」「女性の年齢をもっと慎重に確認するべきだった」「手越(祐也)のこともあったばかりなのに脇が甘い」といった声があり、中には「未成年者との飲酒や淫行が原因で処罰が下された他の芸能人と同等の処分じゃなければ不公平なのでは」という厳しい意見もあった。
一方で、一部ファンからは「同じホテルに泊まっただけでお持ち帰りしたという証拠はない」として男女の関係があったことを認めない考えや、「年齢を偽っていた女が悪い」として未成年女性に怒りを向ける声も見られた。これらはいずれも、ファンにとって受け入れがたいショッキングな報道がもたらした心理現象が関係している。
人は、自分にとって受け入れがたい状況や、危険な状況に出くわした時に受けるストレスや不安を少しでも軽減しようという心理になる傾向があり、心理学ではこれを「防衛機制」と呼ぶ。
防衛機制には様々なパターンが存在するが、今回の場合で言うと、一般的に見れば一夜を共にした可能性が非常に高いと思われる山下と未成年女性の関係について認めようとしないあたりは、「否認」という防衛機制の形に当てはまる。否認は、受け入れがたい事実に直面した際に、仮に明らかな証拠があったとしても、認めずに拒否するような心理のことである。
また、原因や責任の所在を変えて納得しようとすることを「合理化」といい、これも防衛機制の種類の一つ。本来ならば大きく問われることになる山下の責任は横に置いて、“未成年者の女性が年齢を偽っていたことが元凶である”という見方はこれに当たる。
特に、未成年女性の責任を過度に追及している人の中には、報道による精神的ショックのストレスを、怒りとしてぶつけてしまっている人もいるようだ。その結果、山下に大きく責任があるとする一般論から大きくズレてしまい、両者間のギャップが浮き彫りになってしまっている。
ただ、こうした心理現象を引き起こしているということは、ファンはそれなりに大きなショックを受け、傷付いているということの証拠でもある。与えられたショックの対象や状況は人それぞれ違っても、心理的なショックが及ぼす判断力や考え方への影響は、多かれ少なかれ誰にでもあることだ。そんな時は、まず他人を傷付けないということを前提に、違った形でストレスを解消するように心がけたい。例えば、傷付いた感情を第三者に聞いてもらったり、共感者と感情を共有するのも効果的だ。そのうち、いつかありのままの事実を受け入れることができれば、傷は癒えたと言えるだろう。
なかなか後を絶たない芸能人男性と未成年女性との飲酒や淫行問題。最近では、飲み会の際に必ず参加者女性の身分証まで確認するという芸能人もいるというが、今後の芸能生活やファンに与える影響を考えると、そのくらいの慎重さは必要なのかもしれない。もちろん、コロナ禍での行動には、芸能人か一般人かを問わず気をつけたいところである。
文:心理カウンセラー 吉田明日香