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レーザーを用いた宇宙ゴミ除去事業にスカパーJSATが参入 2026年のサービス提供目指す

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福島忠徳氏

 スカパーJSATが11日、理化学研究所、JAXA、名古屋大学、九州大学と連携し、世界初となる、レーザーを使う方式によるスペースデブリ(不用衛星等の宇宙ごみ)を除去する衛星の設計・開発に着手することを発表した。

 この日、行われたオンライン発表会には、スカパーJSAT株式会社の米倉英一社長、スカパーJSAT株式会社デブリ除去プロジェクトのプロジェクトリーダー福島忠徳氏ほか、理化学研究所衛星姿勢軌道制御用レーザー開発研究チームの津野克彦氏、JAXA研究開発部門システム技術ユニット長の岩田隆敬氏、名古屋大学大学院工学研究科教授の佐宗章弘氏、九州大学大学院工学研究院教授の花田俊也氏、一般社団法人SPACETIDE共同創業者兼代表理事の石田真康氏が出演。プロジェクトの説明などを行った。

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 スペースデブリは近年、加速度的に増え続けており、人工衛星に衝突するなどして、衛星に大きなダメージを引き起こす可能性などが危惧されている。スカパーJSATは、1989年に日本の民間企業初の通信衛星JCSAT-1号を打ち上げ、30年以上にわたり衛星通信サービスの提供を国内外に行ってきた経緯から、レーザー方式を採用したスペースデブリ除去事業に参入する。サービス提供の開始は2026年を目指しているという。

 福島氏は「デブリ問題はスケールの大きな問題。ここにいるエキスパートの方達と連携してプロジェクトを進められることがすごく嬉しい。みなさんが過去研究していたものが結びつき、それを統括してまとめて次のサービスを生み出せる。社会的意義の高いデブリ除去をぜひ実現させていきたい」とコメント。

 津野氏も「チームとして信頼性の高い、量産できるようないいレーザーを開発していきたい」と意気込みを述べ、佐宗氏も「世界で初めて実現するこのプロジェクトにプレイヤーとして参加し、自分のこれまでの研究を生かせることにワクワクしています」とコメント。「成功させて日本を元気にしたい」と意気込んでいた。

(取材・文:名鹿祥史)

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