『27時間テレビ』は、例年ならば6月から7月にかけて放送されてきた。しかし、2017年と18年はビートたけしと関ジャニ∞の村上信五のタッグにより、ほぼ全編が録画放送となり、内容も教養路線へとシフト。昨年の19年は同路線を継承しながらも、生放送の割合が増え原点回帰と、話題になっていた。
放送中止を受けて、ネット上では、2014年のSMAPが登場した回の再放送を望む声が挙がっている。「時間余ってるんだろうし見たい」「今見たら泣いちゃうかも」といった声が聞かれる。どれほど“神回”だったのか、改めて振り返ってみたい。
「2014年の『27時間テレビ』は『武器はテレビ。』をコンセプトに、SMAP全員が総合司会を務めました。これまで中居正広や香取慎吾が個別に司会を務めたことはありますが、SMAP全員の登場は初の試み。『めちゃ×2イケてるッ』とのコラボ企画では、水上相撲対決で、当時素人レギュラーとして出演していた三中元克が、キムタクこと木村拓哉に本気で掴みかかり、傷を負わせるハプニングも起こりました。それだけ“ガチ”な内容にあふれていたと言えるでしょう」(芸能ライター)
このほか、スペシャルドラマ『俺たちに明日はある』では、「SMAP解散説」をテーマとするドキュメンタリー風フィクションを放送。この2年後に本当に解散しまうため、運命とは皮肉なものだ。
最もファンを沸かせたのは、グランドフィナーレに登場した「森くんからの手紙」だろう。ライブを終えたメンバーたちの姿に重ねられるように、1996年にSMAPを卒業した元メンバーの森且行からの手紙が読み上げられたのだ。ジャニーズ事務所的には「いなかったこと」にされている森の存在が、地上波で扱われるのは極めて異例だった。
現在、SMAPを巡っては、NHKのドキュメンタリー番組『プロフェッショナル仕事の流儀』のSMAP登場回(2011年)の再放送を求めるアクションがネットで沸き起こっている。そのリクエストに、2014年の『27時間テレビ』も加わりそうだ。