コロナ自粛によりテレビ番組は大打撃を受けている。「3密」を避けるため、ロケはもちろん企画会議も出来ない状態である。生放送のワイドショーなどは、コメンテーターのテレワーク出演などでしのいでいるが、バラエティ番組の場合どう成立させるかは難しいところだろう。だが、『水ダウ』は過去に、一筋縄で行かない演出を繰り広げてきた。
バラエティ番組が急場を凌ぐコンテンツとしては、総集編が挙げられる。ただ、普通の総集編で済ませないのが、『水ダウ』流である。
2016年3月には、総集編の前振りとして、同局の別番組『ランク王国』とコラボを行い、「もう一度見たい説」のアンケートを「ランク王国風」に紹介。さらに、ダウンタウンがパジャマ姿で出演し話題となった。このような、ほかの番組を巻き込んだ何かには期待したいところだ。
同年9月には、同様の企画として、『水曜日のダウソタウソ』を放送。ダウンタウンのそっくりさんのダウソタウソや、オードリの若林正恭、キャイ〜ンのウド鈴木などのそっくりさんを登場させた。
2018年12月の「モンスターハウス」最終回では、一部を生放送に切り換え、浮気症なクロちゃんを許すか許さないかを視聴者投票で募り、としまえんに監禁する企画が放送。こちらには視聴者が殺到し、問題となった。2019年12月にも、「モンスターアイドル」最終回を一部生放送で流している。密閉空間のスタジオを離れた屋外系の企画は、何かありそうだ。
記憶に新しいところでは、3月25日の放送で、冒頭に「この番組は2月8日に収録したものです」のテロップを流し、浜田雅功を一切登場させない企画も話題となった。違和感のある映像を、理由をつけてきちっと成立させるのも、『水ダウ』流である。
ほかの番組ではまずやらない企画が登場するのが、『水ダウ』テイストだと言える。コロナ自粛でロケやスタジオ収録ができない状況を逆手に取った、あっと驚く演出に期待したいところだ。
記事内の引用について
藤井健太郎氏のツイッターより https://twitter.com/kentaro_fujii